近年、日本でも広く浸透してきたグラノーラ。スーパーやコンビニなどで見かける機会も増えてきましたね。様々なメーカーから色々な種類のグラノーラが発売されるようになってきました。
今回はこのグラノーラについて解説していきます。そもそもグラノーラとは何なのか、そしてグラノーラに含まれている栄養はどのようなものがあるのか、しっかりと解説していきます。
また、グラノーラを食べる際の注意点や落とし穴も合わせてご紹介していきます。
グラノーラとは、オーツ麦(燕麦(えんばく)とも言われます)をはじめとする穀物とドライフルーツ、砂糖やシロップ、植物油を混ぜてオーブンで焼いたものです。オーツ麦を使用している点、オーブンで焼いている点がほかのシリアルとの違いですね。
ちなみに、シリアルとはグラノーラ、コーンフレークなど穀物加工品の総称を指します。ですから、グラノーラはシリアルの一種なんですね。ちなみにコーンフレークはとうもろこしを主に使用したシリアルです。
近年、日本で発売されているグラノーラには様々な種類があり、オーツ麦に加えてライ麦やくるみ、アーモンド、かぼちゃの種など様々な食材が含まれています。ドライフルーツも豊富で、レーズン、いちご、パパイヤ、クランベリーなど商品によって異なります。
一般的にグラノーラは牛乳やヨーグルト、豆乳などをかけて食べますが、そのままおやつとして食べることもできます。
グラノーラの主材料であるオーツ麦には、食物繊維が豊富に含まれています。
オーツ麦には水溶性、不溶性のどちらの食物繊維も豊富に含まれ、他の穀物類と比較しても上位にランクインします。
食物繊維は第6の栄養素とも呼ばれ、腸内環境を整える効果やコレステロールの吸収を抑制する効果、血糖値の上昇を抑える作用などがあります。
食物繊維は日本人が不足しがちな栄養ですのでグラノーラで手軽に摂れるのはありがたいですね。
こちらもグラノーラに含まれるオーツ麦の栄養素。オーツ麦には鉄分が豊富に含まれています。
グラノーラのオーツ麦に含まれる鉄分含有量は100g中3.9mg。穀物の中でも高い鉄分含有量を誇ります。鉄分には貧血を予防する効果があり、酸素を全身に運ぶ効果も期待できます。
また、グラノーラに含まれているドライフルーツのうち、レーズンも鉄分が比較的多く含まれています。オーツ麦と一緒に摂取することで、1日に不足しがちな鉄分を補うことができます。
グラノーラの利点は様々な食材を混ぜて食べることができる点です。近年、日本で発売されているグラノーラには、あらかじめドライフルーツが含まれています
商品によって含まれるドライフルーツは異なりますが、一般的にはレーズンやいちご、パパイヤ、クランベリーなどが含まれています。
これらのドライフルーツにはカリウム、ポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれています。むくみや高血圧の予防、老化防止、免疫力を高めるなどの効果が期待できます。
また、グラノーラは一般的に牛乳やヨーグルト、豆乳などをかけて食べます。
牛乳にはカルシウム、ヨーグルトには乳酸菌、豆乳にはタンパク質が豊富に含まれているため、体調や不足しがちな栄養素に合わせてかけるものを変えるのも良いかもしれませんね。
食物繊維や鉄分など私たちが不足しがちな栄養を簡単に摂れるグラノーラ。栄養も豊富で手軽に摂れる食材に思われます。ただし、一つ注意点があります。それは糖質の多さです。
グラノーラの主材料であるオーツ麦や乾燥させたドライフルーツにはたくさんの糖質が含まれています。また、市販のグラノーラにはほぼ砂糖が含まれているため、糖質のオンパレードですね。
特にダイエット中の方や体脂肪を落としたいといった方には、適した食材とは言えません。どちらかと言えば、比較的ハードな運動をきちんとこなすアスリートタイプの方におすすめの食材です。
ただし、近年ではこうした声を反映してか、糖質をカットしたタイプのグラノーラの登場しています。グラノーラを購入する際は含まれている糖質量をチェックするのを忘れないで下さい。