クローブの効能と効果をお伝えします。クローブは、インド料理でおなじみのスパイス。日本でもその知名度が上がりつつあります。
ピリっとした風味が特徴で、甘く濃厚な香り。カレーのガラムマサラや肉料理に使われることの多いスパイスです。
日本名では「丁子(ちょうじ)」と呼び、また「歯医者さんのハーブ」とも。古くから世界中で幅広く医療に使われ、歯科医院でも局所麻酔剤として活用されています。
今回は、そんなクローブの効能や効果について、詳しくご紹介していきます。
目次
クローブの効能と効果 一覧
クローブには、消臭や鎮静の効果があります。
オイゲノールはクローブ特有の香りの成分です。消臭効果があるため、口臭や体臭予防の効能に有効です。
カラダや口の臭いが気になる方は、オイゲノールを含むクローブを料理に利用して摂取してみましょう。
また、オイゲノールには鎮静効果もあり、喉や歯の痛み止めの効能もあります。
抗菌作用も期待される成分なので、クローブは風邪や感染症の予防にも役立つとされています。
クローブには、胃の健康を保つ効能があります。
クローブは、消化酵素の分泌を促し、胃の消化機能を高める作用があります。そのため、胃腸薬にも含まれています。
また、胃やカラダ全体を温める効果もあり、冷えからくる胃腸の不調などにも有効です。
クローブはこの他にも、食中毒の予防、消化不良、下痢などの予防や、腸内に溜まったガスを排出させる働きもあります。
クローブの香りには刺激作用や高揚作用があります。
クローブの独特なスパイシーな香りによる刺激が、集中力や記憶力を高めるのに有効で、仕事や勉強の能力を高めることができます。
また、気分を高めてくれる効果もあり、スッキリと前向きな気持ちにさせてくれるとも言われます。
気分が乗らない、落ち込んでいるときなどは、クローブの香りを嗅ぐことでやる気を起こさせてくれるでしょう。
反対に、高まり過ぎた気持ちを静め、落ち着かせてくれる効能もあります。
ミネラルの一種であるマンガンが含まれているので、クローブには三大栄養素の代謝を促す効能があります。
マンガンには三大栄養素であるタンパク質、炭水化物、脂質などの代謝を促す効能があります。これは代謝に必要な酵素の構成成分となるためです。
また、マンガンの効能や効果には神経伝達をスムーズにする作用もあります。神経伝達をコントロールして、神経機能を正常にする働きがあります。
クローブには、骨や歯を健全に成長させる効能があります。
クローブの栄養にはカルシウムも含まれています。カルシウムの働きは、骨や歯を丈夫に健康的に成長させます
また、マンガンもカルシウムやリン、マグネシウム、銅とともに骨の形成に関わる大切な成分。骨の石灰化を促して骨粗鬆症を予防します。
不足すると、骨や歯の強度が弱まり、骨折などのケガのリスクも高くなります。
クローブは、防虫剤としての作用も期待できます。香り成分であるオイゲノールの香りを虫が嫌うためです。
乾燥したクローブやエッセンシャルオイルを布に数滴吸い込ませ、タンスやクローゼットにしのばせると、防虫効果が期待できます。
衣類に付いたクローブの香りが、汗や加齢臭などの消臭にも役立ちますし、アロマテラピー効果で沈んだ気分を高揚させる効能も発揮します。
また、クローブは歯磨き粉にも利用されていますが、生産地のインドネシアではタバコの材料になっています。
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