グレープフルーツgrapefruit

グレープフルーツの効果と効能とは?

グレープフルーツの効果と効能

グレープフルーツの効果や効能、含まれている成分などについて詳しくご紹介していきます。

現代人の多くは食生活のバランスが崩れがちと言われています。

特に不足しがちなのはビタミン。肉や油まみれの生活はいつかカラダに破綻をきたします。そこでおすすめなのがグレープフルーツ。輸入物がほとんどなので、通年出回っており、入手しやすい点も魅力ですね。

グレープフルーツには現代人には嬉しい栄養や効能が期待できます。また、香りやジュースでの活用法もあわせてご紹介しています。

まずはグレープフルーツに含まれている栄養を確認しよう!

グレープフルーツに含まれている主な栄養のチャート

グレープフルーツに主に含まれている栄養素のレーダーチャート

エネルギー 水分 タンパク質 脂質 炭水化物 食物繊維 ナトリウム
40kcal 89.0g 0.9g 0.1g 9.6g 0.6g 1mg
カリウム カルシウム マグネシウム リン 亜鉛
140mg 15mg 9mg 17mg Tr 0.1mg 0.04mg
マンガン ビタミンA ビタミンD ビタミンE ビタミンK ビタミンB1 ビタミンB2
0.01mg 0μg 0μg 0.3mg 0μg 0.07mg 0.03mg
ナイアシン ビタミンB6 ビタミンB12 葉酸 パントテン酸 ビオチン ビタミンC
0.3mg 0.04mg 0μg 15μg 0.39mg 0.5μg 36mg

グレープフルーツ(白肉種、生)の100gあたりの成分表(Tr:微量、-:未測定「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より)

グレープフルーツの効果や効能をご紹介する前に、まずは主な栄養についてざっくりと把握しておきましょう。なぜなら、含まれている栄養によって効果や効能が変わってくるからです。

上のグラフはグレープフルーツに含まれている主な栄養素をレーダーチャートで示したもので、下は成分表です。ビタミンCが豊富に含まれていることがすぐに分かりますね。

カロリーや脂質、ミネラル関係も少ないことが分かります。カリウムが多少含まれていますが大した量ではありません。

以下では、多く含まれていたビタミンCをはじめ、グレープフルーツ特有の栄養成分、それに伴う効果や効能について詳しくご紹介していきます。

ストレス対策に効果的! 1日に必要なビタミンC含有量

拡大したグレープフルーツの画像

グレープフルーツ最大の効能は、ストレス対策に優れているという点です。

グレープフルーツにはビタミンCが豊富に含まれています。100gあたりのビタミンCの含有量は同じ柑橘類のみかんと同程度です。

グレープフルーツを1個食べれば、1日に必要なビタミンCを摂取することができます。

ビタミンCはストレスに対抗する作用を持つ副腎皮質ホルモンの合成を促すため、ストレス対策には効果的です。また、ビタミンCはカラダの老化を防ぐ効能や、美肌効果、免疫力を高め、風邪などがひきにくくなるなどの効能も期待できます。

一方で、ビタミンCはまとめて蓄積できない栄養素でもあります。グレープフルーツなどの果物でこまめに摂取することが望まれます。生の果実が食べれれない場合はジュースなどで補いましょう。

クエン酸が豊富 - 疲労回復効果や二日酔い対策に

グレープフルーツを持って楽しそうにしている女性

こちらもグレープフルーツの持つ代表的な効能です。グレープフルーツにはクエン酸が豊富に含まれています。全酸の90%近くがクエン酸で占められています。

クエン酸はグレープフルーツの酸っぱさの元です。クエン酸にはTCAサイクル(クエン酸回路)の働きを活性化させる作用があります。

クエン酸を含む食品を摂取することで、体内のクエン酸サイクルが活発化し、疲労回復へと導きます。また、クエン酸は二日酔い対策としても有効です。クエン酸は肝臓の機能を改善し、アルコールの分解を早める効果があります。

どうも飲みすぎてしまったなというときには、グレープフルーツはおすすめです。生のグレープフルーツが難しい場合は、ジュースでもOK。ジュースだったらコンビニでサクッと買えますね。

クエン酸を含む食品は他に、梅干しなどがあります。

血栓の防止、がん抑制効果 - 苦味には秘訣があった!

グレープフルーツには、血栓の防止やがんを抑制する効果も期待できます。

グレープフルーツには苦味成分のもとであるポリフェノール、リモノイドやノビレチンなどが含まれています。

リモノイドには血栓を防止する効能が、リモノイドとノビレチンの両方にはがんを抑制する効能があります。また、グレープフルーツに含まれているビタミンCも抗酸化作用による発がん抑止効果が期待できます。

血栓を防止することで動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞の予防にもつながりますね。

実は香りにも効果が! 脂肪燃焼の働きも アロマでもOK

アロマオイルの画像

グレープフルーツの効能は食べるだけではありません。

実は香りにも効能が期待できます。グレープフルーツの香りを嗅ぐと、脂肪燃焼効果が高まります。また、イライラをやわらげて、心をおだやかにする効能も期待できます。ちょっと信じられない話ですね。詳しく解説します。

グレープフルーツの皮にはヌートカトンと呼ばれる成分が含まれています。1~2ppmで香気が生じます。ヌートカトンは化合物の一種で、特にホワイト種のグレープフルーツに多く含まれています。

ヌートカトンを嗅ぐと交感神経が活発になり、脂肪燃焼効果を高めるタンパク質が作られるようになります。

運動する前にグレープフルーツの香りを嗅ぐとより効果的かもしれませんね。ちなみに、香りは精油(アロマオイル)でもOKです。

忙しい人はジュースでもOK! できればストレートタイプで

しぼりたてのグレープフルーツジュース

さて、グレープフルーツの効果と効能について長々と説明してきました。グレープフルーツの持つメリットを理解していただけたかと思います。

ここで一つ問題となるのが、いかに日常的にグレープフルーツを摂取するかです。グレープフルーツは手でむけるため、比較的食べやすい果物ではありますが、なかなか忙しくて生のグレープフルーツを摂取できないという方も多いでしょう。

そんな時におすすめなのが、ジュースです。グレープフルーツは、じょうのう膜や果肉が柔らかく、ジュースに適した果物でもあります。生の栄養価には劣りますが、ジュースでもグレープフルーツの恩恵を受けることができます。

選ぶ際は糖類の入っていない100%ジュースを選ぶようにしましょう。また、濃縮還元タイプよりもストレートタイプジュースの方が栄養素が変質しにくく、おすすめです。

また、時間的に余裕がある方は、生のグレープフルーツをジューサーやミキサーでジュースにしても良いですね。しぼりたてジュースは美味しいですし、栄養面でも優れているので、ぜひお試し下さい。

引用および参考:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)

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