ケチャップの栄養と効果のご紹介です。トマトの味わいがギュッとつまったケチャップは、大人から子どもまで幅広く愛される万能調味料です。
オムライスやミートソースパスタをはじめ、洋風料理との相性抜群でケチャップには、トマトの栄養素以外の栄養成分も含まれています。
今回は、ケチャップに含まれている栄養とその効果についてお伝えします。
※ケチャップとは野菜などを原料にした調味料の総称ですが、今回は一般的に広く認識されている”トマトケチャップ”についての記事となっています。
目次
ケチャップの栄養と効果 一覧
ケチャップに含まれている主な栄養素のレーダーチャート
ケチャップに含まれている栄養をグラフで見てみましょう。15種類の主要栄養素で作られています。
ケチャップで最も多く含まれているのがナトリウムです。次に注目するのが炭水化物、食物繊維、カリウム、ビタミン1やビタミンEなどの栄養です。ビタミンCや鉄分などはある程度の量を含んでいます。
また、グラフ上では表示されていませんが、葉酸やビオチン、セレンやモリブデン、グルタミン酸といった栄養成分も含みます。ケチャップのカロリーは低いですが糖質量は多い方です。
そしてケチャップで最も注目される機能成分リコピンをはじめとする、栄養と効果をご紹介します。
ケチャップには、トマトの特徴ともいえる栄養成分リコピンが含まれています。赤色はリコピンによるものです。
ケチャップに利用しているトマトはリコピンが豊富な加工用のトマトで、通常の「ピンク系」のトマトよりも2~3倍リコピンを多く含んでいます。ケチャップはトマトを濃縮しているため、さらに含有量が高くなります。
ケチャップに含まれるリコピンには、脂肪細胞の働きを抑える作用があるため、体内に脂肪が蓄積するのを防ぐ効果があります。
またリコピンはビタミンEの100倍、β-カロテンの2倍もの抗酸化作用があることで知られている栄養です。特に、細胞の老化防止と若返りについて高い効果を期待できるでしょう。紫外線から影響を受けるシミやソバカスなども防ぎます。
脂溶性のビタミンのため油と一緒に摂ると吸収率を高めることができます。
ケチャップには、ミネラルのひとつであるカリウムが含まれています。
カリウムには過剰なナトリウムを尿として排出する効果があります。ナトリウムが腎臓へ再吸収されるのを抑制したり、腎臓の老廃物の排出を促す働きがあるので、むくみの解消や予防に大きな効果が期待できます。
また、ナトリウムと相互に働く栄養で、細胞内の浸透圧を正常に保ち心機能や筋肉の機能を調節する働きもあります
水分をたくさん摂る方や、濃い味付けの食事を摂りがちな方は、カリウムが不足しないようきちんと補うようにしましょう。
むくみは血流を阻害するなど、健康だけでなく美容の面にも悪影響がありますから、普段からカリウムをしっかり摂ってむくみを予防しましょう。
ケチャップにはナトリウムも含まれています。食塩の主要成分でもありますね。
ナトリウムに良いイメージがない方もいますが、とても大切なミネラルです。体内ではカリウムと共に働く栄養で、細胞外の血液や組織液の水分量や浸透圧(濃さ)を調節する効果があります。
その他の効果や効能では、筋肉の機能や神経伝達の興奮を抑えて正常に保つ働きにも関わります。ナトリウムはカリウムとバランスよく摂るのが大切。過剰なナトリウムを排出するのに重要になるからです。
食品表示法ではナトリウムを食塩相当量で表すことが決められています。ケチャップ大さじ1杯(15g)で食塩相当量は0.5gになります。
ケチャップの原料にはトマトの他にも、玉ねぎ、砂糖、塩、お酢、香辛料が使われていますので、トマト以外の栄養も含まれています。
トマトにはビタミンA、ビタミンC、ビタミンEのビタミンエースが含まれています。これら3つの栄養の効果の共通点は抗酸化作用を持つことです。病気や風邪予防に有効ですが美容効果にも優れています。
ビタミンAには皮膚や粘膜を健康にする効果が期待でき、ビタミンCは美肌作りに欠かすことのできないコラーゲンの生成に必要な栄養です。美白効果も高くシミやソバカスなども防いで女性の強い味方です。
また、ビタミンEは血行促進効果が特徴的な栄養素。血流を良くすることで血液に溶け込んだ栄養を細胞に届けやすくする働きがあります。
国産のケチャップが日本の家庭に普及したのは、大正に入ってからのことで、日本人の好みの合わせ改良されてきました。
洋食ブームが巻き起こり、一般家庭でも洋食が食卓に登場することが多くなったためケチャップが普及したと言われています。ケチャップを使ったメニューが人気なのは、大正時代から脈々と受け継がれているのですね。
ケチャップはトマトを原料にお酢やスパイスを利用しているので、保存性にも優れています。近年ではカロリーや糖質が50%ほどカットされたものも販売されています。
うま味成分であるグルタミン酸も多く隠し味として加えることで、酸味や甘みがプラスされ味にコクを出すことができます。
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