馬肉に含まれている栄養とその効能についてご紹介します。桜肉とも呼ばれる馬肉。
馬肉は、蓄肉のなかでも栄養が高く、高タンパク低脂質と、昔から滋養強壮に優れていることで知られています。
馬肉は、赤身だけでなくタテガミ、霜降り、フタエゴなどがあり、主に馬刺やユッケ、桜鍋、またスモークにしても食べられています。
そんな馬肉に含まれている栄養とその効能について詳しく解説していきましょう
目次
馬肉の栄養と効能 一覧
馬肉には、良質なタンパク質が豊富に含まれています。
タンパク質は、筋肉を作るために必要な栄養とするだけでなく、あらゆる臓器や皮膚・髪などを作るために大切な栄養です。
馬肉は高タンパクで低脂肪の食材です。滋養強壮、疲労回復に優れています。また、馬肉は牛肉や豚肉、鶏肉と比べても脂質が低いため、筋トレ中の方、ダイエット中の方にもおすすめの食材です。
馬肉は鉄分の豊富さも大きな特徴のひとつです。
鉄分は、血液中に含まれる赤血球のヘモグロビンを作る栄養で、貧血予防と改善に大きな効能があります。
不足しがちな栄養なので積極的に摂るように心がけ、ビタミンCと一緒に摂り体内吸収率を上げましょう。
馬肉には、亜鉛が入っています。
亜鉛は、舌にある味蕾(みらい)を作るために必要な栄養で、正常な味の識別をするために欠かせず、味覚異常の予防・改善の効能があります。
また、亜鉛は酵素の成分となるほか、最近では精力増強の効能もあると注目されています。
馬肉には、グリコーゲンが含まれています。その量は牛肉の約3倍になります。
通常、グリコーゲンは肝臓に蓄えられている栄養成分で、急激にエネルギーが必要になったときに使われるよう待機しています。
特に、グリコーゲンには疲労回復の効能があり、集中力をアップさせる効能もあります。
馬肉には、ペプチドが含まれていることも見逃せません。
ペプチドは、アミノ酸が結合してできた成分です。血圧を下げる効能があるので、高血圧の人におすすめの栄養です。
高血圧は悪化すると、動脈硬化や心筋梗塞、心臓肥大などの恐ろしい病気を引き起こす原因とされています。
エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | ナトリウム |
---|---|---|---|---|---|---|
102kcal | 76.1g | 20.1g | 2.5g | 0.3g | 0g | 50mg |
カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 |
300mg | 11mg | 18mg | 170mg | 4.3mg | 2.8mg | 0.11mg |
マンガン | ビタミンA | ビタミンD | ビタミンE | ビタミンK | ビタミンB1 | ビタミンB2 |
- | 9μg | - | 0.9mg | 2μg | 0.10mg | 0.24mg |
ナイアシン | ビタミンB6 | ビタミンB12 | 葉酸 | パントテン酸 | ビオチン | ビタミンC |
5.8mg | 0.02mg | 7.1μg | 4μg | 1.01mg | 1.1μg | 1mg |
馬肉(赤肉 生)の100gあたりの成分表(Tr:微量、-:未測定「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より)
馬肉は「桜肉」とも呼ばれることがあります。この理由は何でしょうか。
諸説ありますが「肉の色が桜色だったから」他の肉が花札の花で例えられていたから「桜肉」と呼ばれるようになったとか。
また、仏教の考えでは肉を食べることは良くないと考えられていたため、馬肉を桜肉と言い換えて食べていた、という説もあります
いずれの理由にしても、馬肉が「桜肉」として古くから日本で愛されてきたことには間違いありませんね。
引用および参考:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
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