かまぼこに含まれている栄養とその効果をお伝えしていきます。ぷりぷりとした弾力と歯ごたえがおいしい、かまぼこ。
お節料理やお酒のおつまみとして親しまれる、日本の伝統食品です。かまぼこの歴史は古く、平安時代の文献にも登場しています。
かまぼこは、タラやイサキ、イトヨリダイなどの白身魚を原料としているため、魚の栄養が含まれています。
今回は、かまぼこの豊富な栄養とその効果についてご紹介します。
目次
かまぼこの栄養と効果 一覧
かまぼこの原料は魚のすり身のため、良質なタンパク質が豊富に含まれます。
タンパク質は三大栄養素のひとつです。筋肉や血液をつくる上で欠かせない成分で、筋肉増強や健康的な髪や肌をつくる効果があります。
良質なタンパク質とは、タンパク質を構成するアミノ酸の中でも、9種類の「必須アミノ酸」をバランスよく含んでいるものを言います。
かまぼこには、DHAが豊富に含まれています。
DHAは、青魚に含まれる不飽和脂肪酸のひとつで、脳の働きを活発にしたり、血液をサラサラにする効果があります。
動脈硬化による脳梗塞などの生活習慣病を予防する作用があるため、特に中高年の方におすすめの栄養です。
かまぼこには、DHAと同じく不飽和脂肪酸のEPAも豊富に含まれています。
EPAはサラサラな血液を保つのに有効な栄養素です。脳血栓や心筋梗塞など、日本人に多い生活習慣病の原因となる、血栓を予防する効果があります。
DHAと同時摂取することで、より効果的に栄養を吸収することができます。
かまぼこはカルシウムを多く含み、乳製品や大豆製品に引けをとらないほどです
かまぼこに使用されるすり身は小骨ごとすり潰しているため、普通に魚を食べるよりもカルシウムが摂取しやすい状態です。
そして、タンパク質とビタミンB群も含んでいるため、カルシウムの吸収が一段アップし、骨や筋肉の発達や強化、骨粗鬆症の予防などに効果があります。
かまぼこの特徴でもあるぷりぷりとた食感は、原料のすり身が新鮮な証です。魚が新鮮なうちに加工するので、あの独特な食感が生まれます。
かまぼこは弾力があるため、一見消化が良くないように思いがちですが、じつ消化のよい食品です。さなかをすり身にしているため、タンパク質の吸収も良くなっています。
かまぼこは、低脂質で高タンパクうえに、良く噛むため満腹感も得られやすいので、夕食の一品に最適です。そして、お子さんやお年寄りの方には、咀嚼のトレーニングにもなります。
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