かつおぶしに含まれる栄養と、その効果や効能をご紹介します。世界一硬い食べ物として認定されているかつおぶし。
かつおから作られたかつおぶしの美味しさはみなさんご存じかと思います。煮物や味噌汁など出汁を使う料理には欠かせない日本の伝統的な保存食品です。
また、かつおぶしが発酵食品ということ、すばらしい栄養やその効果について知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、かつおふしの栄養や効果について学んでいきましょう。
目次
かつおぶしの栄養と効果 一覧
かつおぶしはアミノ酸が豊富ですが、中でも鰹節ペプチドに注目が集まっています。
近年、鰹節ペプチドに血圧の上昇を下げる効果が発見され、高血圧の予防に効果がある栄養ということが分かりました。
ペプチドは複数のアミノ酸が結合した成分で、個々のアミノ酸よりも吸収力が早いのが特徴です。
かつおぶしには、トリプトファンという成分が含まれています。
トリプトファンは必須アミノ酸の一種で、脳に運ばれるとセロトニンという神経伝達物質を作る役割があります。おもに不眠を解消することで知られています。
セロトニンは心のバランスを保つ効果があるため、ストレス解消や不眠症の改善にもよいと言われています。
かつおぶしには、旨味成分のイノシン酸が含まれています。そしてイノシン酸の役割は旨味だけではありません。
イノシン酸には全身の細胞を活性化させて、細胞内でDNAをつなぐアデニンやグアニンの原料となり、成長期の子どもの発育やアンチエイジングに効果的です。
イノシン酸は、かつおの体内にあるATPという物質が酵素によって分解されたものです。かつおぶしを使った料理は旨味で減塩に役立ちます。
ビタミンB12はビタミンB群のひとつで、赤血球を作る時に働く栄養です。
葉酸とともに赤血球中のヘモグロビンの生成を助け、正常な赤血球を作ります。 そのため貧血の予防に効果があります。
また、ビタミンB12は、全身に酸素を行き渡らせるため、集中力を維持し、精神の安定にも役立ちます。
かつおぶしには、セレニウムとも呼ばれるセレンが含まれます。
抗酸化物質のビタミンEやビタミンCと協力しながら活性酸素を無害化し、老化を抑えてくれるほか、動脈硬化の予防にもなります。
また、セレンの抗酸化作用はビタミンEの60倍以上とされています。
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