なめこの栄養と効能をご紹介します。独特のぬめりが特徴的である “なめこ”。
新潟、長野、山形等がなめこの主な産地です。きのこ類の中では香りはそれほど強くありませんが、シャキシャキとした食感があります。
主にみそ汁に入れたり、独特のぬめりをいかした料理に使ったりするなど、その用途はさまざまです。中国や台湾でも存在しますが、食用にしているのは日本のみだそうです。
今回は、なめこに含まれる栄養と効能について、詳しく見ていきましょう。
目次
なめこの栄養と効能 一覧
なめこには食物繊維が豊富に含まれています。
なめこの食物繊維のバランスは理想的で、「不溶性:2.3g」「水溶性:1.0g」と2:1の割合で含まれています。
不溶性食物繊維は、発がん物質や化学物質など有害な物質を排出する効果が、水溶性食物繊維は、腸内環境を整えて便秘を解消する働きがあります。
また、コレステロール値の低下や血糖値の上昇を緩やかにする作用もあります。そのため食物繊維を含むなめこは、生活習慣病や肥満の予防に有効です。
なめこの栄養にはナイアシンが多く含まれています。
ナイアシンは水溶性のビタミンに分類される栄養で、炭水化物、脂質等の代謝をサポートする補酵素の役割があります。
さらにアルコールの代謝を促し、アセトアルデヒドを分解する働きがあることが知られています。
お酒を飲む前に摂取すれば、二日酔い防止の効能を期待できるでしょう。
なめこは、女性に多くの効能をもたらす葉酸も多く含まれています。
葉酸はビタミンに分類される栄養素で、細胞分裂を活発化させて、胎児の先天異常を防ぐ効果があります。
また、体内の新陳代謝を促進するので、アンチエイジングの効能も。
葉酸は特に女性に深い関係のある栄養なので、妊娠期と閉経期に多めの摂取をおすすめします。
なめこには、補酵素であるパントテン酸が非常に多く含まれています。
パントテン酸は、炭水化物や脂質の代謝をサポートする補酵素として働く栄養素で、エネルギー生産を効率化する効果があります。
また、ストレス適応にも深く関わる栄養素であり、ストレスを感じたときに、副腎皮質ホルモン(抗ストレスホルモン)の合成を促進して対応します。
パントテン酸が不足すると、免疫力が低下し、風邪を引きやすくなったり、体調を崩しやすくなったりするため注意が必要です。
なめこには、銅や鉄分も含まれているのが特徴です。
鉄分は血液の主成分となります。また、銅は体内でヘモグロビンをつくる際に、鉄分を必要な場所へ運ぶ役割があるため、貧血予防に効能が期待されます。
また、体内で必要な約10種類もの酵素の材料となり、体内活動に不可欠な栄養のひとつです。
また、なめこには貧血予防に必要な亜鉛や葉酸なども少ないながらも含みます。
銅はコラーゲンの生成にも必要な栄養で、健康的な肌や髪、骨の形成にも関わっているのも見逃せません。
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