疲労回復におすすめと言われているレバニラは、疲れた時の切り札メニュー。
濃い目の味付けとガツンと炒めた香りは何とも言えず食欲をそそりますよね。今回は、そんなレバニラの栄養と効果について、詳しくご紹介します。
また、なぜレバニラが疲労回復におすすめなのか、その理由についても解説していきます。ちょっとお疲れのそこのあなた、今夜はレバニラいかがですか?
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目次
レバニラの栄養と効果
レバーとニラに含まれている主な栄養素
まずは、レバニラの栄養についてざっくりと把握しましょう。
レバニラはレバーとニラでできているのでそれぞれの栄養を比較できると面白いですね。上の図はレバーとニラに含まれている栄養をグラフで表したものです。
まず、注目すべきがレバーの栄養価の高さです。タンパク質、鉄分、亜鉛、ビタミンA、B1、B2、葉酸が多く含まれています。一方、ニラもビタミンAをはじめ、葉酸、食物繊維、カリウムなどが豊富に含まれています。
また、レバーとニラがそれぞれを補っている関係も良いですね。食物繊維はレバーには含まれていませんが、ニラには含まれています。鉄分はニラには少ないですが、レバーには豊富に含まれています。
それぞれに栄養価が高く、それぞれが補完関係にあるレバニラはまさに理想的な食べ物とも言えます。以下ではより詳しい効果や効能についてご紹介していきます。
レバニラと聞いてイメージするのはやはり「疲労回復」ですね。確かに、レバニラには疲労回復効果が期待できます。
では、なぜレバニラが疲労回復におすすめなのか。
私たちのカラダは炭水化物などの糖質をエネルギーに変えて活動しています。この糖質をエネルギーに変える栄養がビタミンB1で、レバニラにはビタミンB1が豊富に含まれています。
私たちが元気に活動するにはエネルギーが必要ですよね。このエネルギーを作り出してくれる栄養がレバニラには多く含まれているのです。同様の理由から、レバニラは夏バテ対策にも効果が期待できます。
また、ニラにはアリシンと呼ばれる栄養が含まれており、アリシンとビタミンB1が結びつくことにより、体内にとどまる時間が長くなります。レバー単体で食べるよりも、ニラと一緒に食べたほうが疲労回復効果が持続できます。
さらに、ニラには、レバーに含まれていないビタミンやミネラルも含まれています。ビタミンやミネラルを補給することによって、自律神経の調整や胃腸機能の改善も期待できます。
レバニラがなぜ疲労回復効果におすすめなのかが分かりましたね。レバー、ニラともに栄養豊富な食材ですが、一緒に食べることによってさらにパワーアップするという点を押さえておいて下さい。
レバニラで次に注目すべき栄養はビタミンAです。
上のグラフを見て分かる通り、レバー、ニラともにビタミンAを多く含みます。ニラの場合、正確には体内でビタミンAに変わるβ-カロテンが多く含まれています
ビタミンAは、視覚や目の健康を正常に守る効果や、皮膚や粘膜の形成を健やかに保つ働きがあります。また、抗酸化作用もあるため、アンチエイジングや美容にも一役買う栄養素です。
ビタミンAは脂溶性ビタミンで、油と一緒に取ると吸収率がUPするため、レバニラは理想的なメニューです。レバニラは、疲労回復のイメージが強いですが、美肌のためにもせめて月1でレバニラを食べて効果を得るものいいでしょう。
続いては、レバニラのレバーに多く含まれている栄養を見ていきましょう。
レバーには鉄分、亜鉛、ビタミンB12、葉酸といった栄養素が豊富に含まれています。
特に特筆すべきが鉄分ですね。豚レバーに特に豊富に含まれています。鉄分は貧血を予防する効果、全身に酸素を供給する働きがあります。鉄分が不足すると、鉄欠乏性貧血をおこしたりやカラダが疲れやすくなったりします。
レバーに含まれる鉄分は、ヘム鉄と呼ばれる鉄分で植物性の非ヘム鉄よりも5~10倍の吸収率があるとされています。
レバーに含まれている亜鉛には補酵素の成分になる働き、ビタミンB12には赤血球を作る効果があります。
また、葉酸には胎児の先天異常を予防する効果が期待できます。葉酸は野菜などに多く含まれ、葉酸を多く含む動物性食品はあまりありませんが、レバーには豊富に含まれています。
栄養満点でカラダへの効能も期待されるレバニラですが、食べ過ぎには注意しましょう。
特に、レバー、ニラともに多く含まれているビタミンAの過剰摂取には注意が必要です。ビタミンAは油溶性ビタミンの一種で、体内に蓄積される栄養素です。
レバーのビタミンA含有量は豚、鶏ともに10,000μg(100g中)を超えており、他の食材を圧倒しています。ちなみに、成人の一日の耐用上限量は2,700μgです。
ビタミンAを摂りすぎると、頭痛や吐き気などの初期症状が出ます。また、妊娠初期に摂りすぎると胎児に影響があらわれることがありますので注意しましょう。
とは言うものの、通常の適量であれば問題ありません。毎日、長期間にわたり食べ続けるといったことは避けましょう。
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