山椒japanese-pepper

ピリっと美味い!山椒の栄養と効能をご紹介

山椒の効能と栄養

山椒は、ピリピリと舌が痺れるような辛味や独特の香りが特徴の香辛料。うなぎの蒲焼のおともとしてお馴染みですね。

うなぎのほかにも佃煮などに使われ、味のアクセントとなって存在感を発揮しています。

山椒は香辛料としてだけではなく薬味としても古くから用いられており、漢方薬としても利用されている食材です。

今回は、そんな山椒のあまり知られていない栄養と効能についてご紹介します。

カルシウムを多く含有 - 骨粗しょう症を予防する効能

意外かもしれませんが、山椒にはカルシウムの栄養が豊富に含まれています。

カルシウムは乳製品や魚などに多く含まれ、現代人にとって不足しがちな栄養のひとつです。

効能としては、ご存知の通り、健康な骨や歯を作り、骨粗鬆症を予防します。

また、筋肉の収縮や細胞の機能調整、神経の興奮を抑える効果もあります。なお、不足しがちなカルシウムはビタミンDと一緒に摂取すると効果的です。ビタミンDはカルシウムを骨に沈着させやすくする効果があります。

鉄分も - 血液の成分となって貧血を予防

山椒には、ミネラルの一種である鉄分も多く含まれています。鉄分はレバーや貝類、海藻などに多い栄養です。

鉄分は血液中の赤血球のヘモグロビンの成分となって、全身に酸素を運んでくれる効能があります。

これが不足すると鉄欠乏性貧血となり、息切れやめまいなどの症状が現れます。特に女性や成長期の子供に不足しがちな栄養素といえるでしょう。

カリウムも含有 - 血圧を下げる効能で高血圧予防に

山椒には、同じくミネラルの一種であるカリウムも含まれます。

山椒に含まれているカリウムは、野菜や豆類などに多く含まれる栄養です。ナトリウムと相互に働き、細胞内外の水分や浸透圧を調整してくれる効能があります。

また、カリウムは、ナトリウムによる血圧の上昇を抑える効果や、筋肉の働きを正常に保つ働きなどもあります。

山椒にはモリブデンも含まれる - 鉄の利用を促して貧血予防

山椒に多く含まれる栄養素の一つに、モリブデンがあります。

あまり馴染みのない名前かもしれませんが、モリブデンはすべての動植物が備えているミネラルの成分です。

このモリブデンは代謝に関わる酵素の働きを支える役割を担う補酵素となり、尿酸の生成を促します。

また、体内の鉄分が不足したときに、肝臓に蓄えられている鉄の利用を促進し、貧血を予防する効能もあります。

クロムも豊富 - 糖尿病や動脈硬化を予防

山椒は、ミネラルの一種であるクロムも豊富です。

クロムは、体内にはごくわずかしか存在しない栄養ですが、生命活動に不可欠な必須微量元素として大事な役割を担っています。

また、インスリンを活性化させ、糖尿病の予防をする効能もあります。

また、脂質の代謝を促進してコレステロールを減少させたり、動脈硬化を予防したりといった効能もあります。

山椒の独特の辛味がカラダにプラス - 食欲増進などの効果も

山椒が持つ独特の辛味成分や香り成分には、カラダにプラスとなる効能があります。

一つまみの山椒を加えるだけでふわっとした香りが漂いますね。

山椒に含まれる辛味成分は、内臓の働きを活発にし、消化不良や食欲不振の改善に効果を発揮します。また、新陳代謝を良くする働きも期待できます。

ただし、山椒は胃への刺激が強いため、胃にトラブルを抱える方は慎重に摂取した方がよいでしょう。量を調節しやすい食材ですので、自分に適した量を摂取するようにしてみて下さい。

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