ここでは、しらたきの栄養と成分についてご紹介しています。
別名「糸こんにゃく」とも呼ばれるしらたきは、こんにゃくを糸状に固めた食品です。おでんに入れる結んだタイプや、バラバラのままパックに詰めたのがありあす。
しらたきはプリプリの食感が特徴的、これは各製造会社によって食感や味の浸み込み方が違うので、好みのタイプを見つけるのも一つの楽しみではないでしょうか。
今回はしらたきの栄養と成分、その効能について書いています。便秘や肌荒れに悩む女性にはおすすめの食品です。
目次
しらたきの栄養と成分 一覧
しらたきに含まれている主な栄養成分
エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | ナトリウム |
---|---|---|---|---|---|---|
7kcal | 96.5g | 0.2g | Tr | 3.0g | 2.9g | 10mg |
カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 |
12mg | 75mg | 4mg | 10mg | 0.5mg | 0.1mg | 0.02mg |
マンガン | ビタミンA | ビタミンD | ビタミンE | ビタミンK | ビタミンB1 | ビタミンB2 |
0.03mg | 0μg | 0μg | 0mg | 0μg | 0mg | 0mg |
ナイアシン | ビタミンB6 | ビタミンB12 | 葉酸 | パントテン酸 | ビオチン | ビタミンC |
0mg | 0.01mg | 0μg | 0μg | 0mg | - | 0mg |
しらたき(生)の100gあたりの成分表(Tr:微量、-:未測定「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より)
上の図はしらたきの主な栄養と成分をレーダーチャートで表したもの、下は成分の一覧表です。
図や表を一目見て分かるのが、水分の多さですね。しらたきの96.5%を占めるのが水分です。その他には食物繊維とカルシウムが含まれています。
なかでも注目される栄養成分が食物繊維です。こんにゃく同様に食物繊維量が多く、さらに低カロリーなため、ダイエット食品の代表のひとつとなっています。
以下では、しらたきの栄養と成分、その効能や注意点をまとめています。
しらたきの栄養や成分で注目されているのが、食物繊維です。
しらたきの食物繊維の多くは不溶性食物繊維で、グルコマンナンと呼ばれる成分です。
グルコマンナンは血糖値の急上昇を抑える効能があります。血糖値が上がりやすい糖質を多く含むご飯などと一緒に食べることで、糖尿病の予防効果が期待できます。
また、しらたきは肥満予防にも有効で、ダイエット中や日頃から体重管理をしている方にとっても優れた食品です。しらたきは水分が多いうえに、胃腸では消化がほとんどできないため腹持ちが良い食品です。
そして、ぷりぷりとした弾力のおかげで噛む回数も自然と多くなります。満腹中枢が刺激されて少量でも満腹感が得られるため、食べ過を防ぐことができます。
「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より (可食部100gあたり)
しらたきはミネラルの一種であるカルシウムも含みます。
なかでも、しらたきのカルシウム量はこんにゃく類の中でも多く、板こんにゃく(精分、生芋)に含まれる量を上回ります。
カルシウムは体内でもっとも多く存在するミネラルです。その役割や効能は骨や歯の形成、血液凝固や筋肉の収縮や弛緩、神経の興奮を抑えるなど多岐にわたります。そして、カルシウムが不足するとこれら役割がうまく果たせず、骨密度が低下する骨粗鬆症を招いて骨折しやすくなります。
このような症状を防ぐためにも、カルシウムを含む食品は毎日しっかりと摂るのが大切です。
しらたきの栄養成分には、セラミドも含まれています。
セラミドは皮膚の保湿や美肌に有効です。セラミドを含むしらたきを食べると、角質層のセラミドのみならず、真皮のコラーゲンまでもが増えるため、肌の保湿効果やバリア機能の向上に期待がもてます。
また、食物繊維の働きによって、便とともに体内の老廃物も一緒に排出されるので、より美肌効果が高まります。
ただ、しらたきやこんにゃくのセラミドは、生芋から作られたタイプに含まれています。すべてのしらたきやこんにゃくに含まれているわけではないので、気をつけて下さい。
しらたきは、上記のようの良い効能が期待できる食品ですが、人の胃腸ではほとんど消化ができず、食べ過ぎたり良く噛まないで飲み込むと、下痢や便秘になることがあります。
元々、胃腸が弱い方や、風邪や疲労などで胃腸が弱っている時は、胃腸に負担をかけてしまうので控えたほうがよさそうですね。
また、歯の生え変わりで上手に噛めないお子さんや、むせ込みやすい年配の方には、しらたきを細かく刻んで、炊き込みご飯やチャーハン、餃子や春巻きなど、混ぜ込んでも違和感のない料理に加えると美味しく食べられます。
しらたきは一度にたくさん食べず、副菜で毎日少しずつ取るのがおすすめです。
引用および参考:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
"しらたき"の関連情報