今回はところてんの栄養と効能をご紹介します。ところてんは、海藻の一種である天草(てんぐさ)を煮て溶かし、冷やして固めて作ったもので、低カロリーでヘルシーな食品としてお馴染みです。
ツルツルとしたのどごしも魅力的で、古くは奈良時代から食べられていたとして、ところてんは日本の夏の風物詩です。
そんな「ところてん」に含まれている栄養と、その効能をお伝えしていきます。
目次
ところてんの栄養と効能 一覧
ところてんの栄養の中でもっとも多く含まれているのが、食物繊維です。
食物繊維は第6の栄養素とも呼ばれています。腸内にすむ善玉菌を増やして、腸内環境を整える働きがあります。
また、便の量を増やして排便をさせやすくしたり、便とともにカラダに不要な老廃物も一緒に排出する効能もあります。
これにより、ところてんには便秘解消や整腸作用、大腸がん予防の効能や効果が期待されています。また、便秘を解消することで肌荒れの解消にもつながります。
ところてんに含まれるカリウムは、ナトリウムの排出を促す栄養で、血圧の上昇を緩やかにする効能があります。
また、カリウムの効能には、肝臓にたまった老廃物の排出を促す作用もあるので、生命維持活動になくてはならない栄養のひとつです。
このようなカリウムの働きによって、ところてんには高血圧の予防やむくみの解消に効果があります。
意外かもしれませんが、ところてんにはカルシウムも豊富に含まれています。
カルシウムは筋肉の動きをサポートする働きや、骨を丈夫にする効能があります。
また、カルシウムには神経の興奮を抑える作用もあるので、イライラしやすいときには、冷たくのど越しのよいところてんがおすすすです。
これもまた、カルシウムと同様い意外ですが、ところてんにはマグネシウムも含まれています。
マグネシウムは健康を維持するためには、とても大切な栄養です。酵素の働きを補助して、血圧や血糖値、体温を調整する働きがあります。
そのため、マグネシウムには高血圧や高脂血症、動脈硬化、糖尿病などの予防に効果があります。
ところてんのカロリーは、100gあたり2kcalと非常に低いカロリーで、ダイエットに向いている食品です。
食物繊維は腸内で水分を吸収してくれるので、食事の一番初めにところてんを食べると満腹感を得られやすくなります。
また、食べ過ぎを防ぐだけでなく、ところてんを最初に食べると、糖質(炭水化物)の吸収が穏かになるので、肥満の予防にも役立ちます。
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