そばの栄養や効能に迫ってみたいと思います。昔から私たちの食生活に馴染みの深いそば。
夏場にさっぱり食べれる「ざるそば」や、そばの香りを楽しむ「そばかき」など、さまざまな食べ方でその魅力を味わうことができます。
そばは、穀物類の中では栄養価が高く、良質な栄養素が含まれています。
今回は、そんなそばについて、そばに含まれる栄養と効能をご紹介します。
目次
そばの栄養と効能 一覧
そばにはルチンが豊富に含まれています。
ルチンには、毛細血管を丈夫にし、動脈硬化の予防や血圧を下げる効果があるため、生活習慣病の予防に有効と期待される成分です。
ルチンは、ポリフェノールの栄養素の一種で、強い抗酸化作用があります。
植物性のタンパク質もそばには含まれています。
そばは、タンパク質を構成しているアミノ酸のバランスがよく、中でもリジンが豊富に含まれています。
リジンは成長ホルモンを合成したり、体の組織の修復や成長に関与しています。
通常、リジンは動物性のタンパク質に多く含まれている成分です。そのため、植物性のそばに、リジンが含まれているのは珍しいことです。
そばにはビタミンB1も含まれています。
ビタミンB1には、炭水化物(糖質)をエネルギーに変える栄養素で、疲労回復の効能があります。
またビタミンB1には、脳や神経の機能を維持する役割を担うため、イライラを解消するなど、精神を安定する効能があります。
そばには食物繊維の一種、ヘミセルロースが含まれています。
ヘミセルロースには、腸内の善玉菌を増殖させる働きがあります。そして腸内環境を整える効能や、便秘の解消に効果があります。
ヘミセルロースは、ごぼうに多く含まれている栄養です。
そばの茹で汁には、水溶性の栄養素が溶け出しています。
なかでもルチンは水溶性のビタミンなので、茹でるとせっかくの栄養成分が流れ出てしまいます。そばに含まれるルチンなどの栄養を無駄なく摂るには、そば湯を飲むのがおすすめです。
また、お蕎麦屋さんによっては、そば粉をお湯で溶いて提供してくれるところもあります。蕎麦の風味を楽しむには食べるだけでなく、そば湯の風味も味わいましょう。