そうめんに含まれる栄養と効果をお伝えします。夏の風物詩であるそうめんは、特に食欲が落ちやすい暑い季節に重宝される麺類です。
茹でて冷やすだけというごくシンプルな調理法ながらも、薬味や組み合わせる具材によって味のバリエーションも広がります。
夏バテの防止や改善にも効果的な「そうめん」に隠された栄養とその効果についてご紹介しましょう。
目次
そうめんの栄養と効果 一覧
そうめんは主に炭水化物からできています。
炭水化物は、私たちが生命活動を行う上で欠かすことのできない栄養です。
脳を活発にさせる糖は炭水化物から作られているため、不足すると脳が正常に機能せず記憶力や判断力の低下につながります。
炭水化物は摂り過ぎると肥満の原因になりますが、ダイエットなどによる不足も体調に様々な悪影響を与えることになります。
健康的な生活を送るために、炭水化物はきちんと補うようにしましょう。
そうめんには、タンパク質も豊富に含まれていることを覚えておきましょう。
タンパク質は、私たちの筋肉や体組織を作るために欠かすことができない栄養です。
三大栄養素のひとつとしても重要視されているタンパク質は、不足するとめまいや体のだるさを引き起こす原因となるため、毎日の食事からきちんと補うようにしましょう。
また、極端なダイエットによるタンパク質不足は免疫力低下も招いて健康を損ねますので、無理は禁物です。
そうめんには、食物繊維も含まれています。
食物繊維は、体内で糖や脂質を絡め取って吸収を遅らせたり、排出を促したりする効果があるため、腸内の掃除屋として生活習慣病の予防や改善に効果があります。
水分を含むと体積を増す性質のため、空腹感が気になるダイエット中には持ってこいの栄養素です。
そうめんには、必須ミネラルのひとつであるセレンも含まれています。
そうめんに含まれているセレンは、体内の有毒物質を体外に排出する働きのある栄養です。
また、ビタミンEの約60倍という強い抗酸化作用があるため、細胞の老化を防止する効果も期待できます。
セレンは、タンパク質と同時摂取することで、体内吸収率を上げることができます。
両栄養素を含有しているそうめんは、体内吸収率の良い効果的な食品ですね。
そうめんは、モリブデンが含有されているのも特徴のひとつです。
モリブデンは、鉄分の働きを促して貧血を予防・改善する効果のある栄養です。
さらに、モリブデンが食道ガンの予防に効果が期待できるという研究が発表されているため、食道ガンのリスクが高い喫煙者を中心に注目を集めている栄養です。
そうめんには、手延べタイプと機械製造タイプがあります。
手延べタイプのそうめんは、職人が1本1本を極細になるまで何度も伸ばして仕上げています。
一方の機械製造タイプのそうめんは1年中生産できるのに対し、手延べタイプはおおよそ4月から10月の間しか生産されません。
本来の意味で「夏の風物詩」にふさわしいそうめんは、手延べタイプのそうめんなのでしょうね。
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