ねぎの栄養と効能をご紹介します。さまざまな料理を引き立てる薬味として、広く愛されているねぎ。
シャキシャキとした食感とピリッとした香味だけでなく、料理に彩りも添えてくれる万能野菜です。ねぎが好きという人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなねぎについて、その栄養と効能についてご紹介します。
目次
ねぎの栄養と効能
ねぎには、硫化アリルという栄養成分が多く含まれています。
硫化アリルは、ねぎの強い香り成分で、血行促進や疲労回復に効能があります。
さらに硫化アリルには抗菌作用と鎮静作用もあることから、ねぎには風邪を治す効果があるとされてきました。
硫化アリルはビタミンB1と相性が良く、体内への吸収率を高めるので、肉類などビタミンB1を多く含む食品と一緒に調理するのがおすすめです。
ねぎには、美容に良いとされている栄養ビタミンCが多く含まれています。
ビタミンCは、強い抗酸化作用により、細胞のアンチエイジングに効能があります
また、お肌の細胞の老化を防ぐため、女性が気になる美肌や美白には、欠かせない栄養と言えるでしょう。
さらにビタミンCは免疫力強化にも働く栄養なので、風邪をひいたときにはねぎを摂取するのがおすすめです。
ねぎには、ネギオールという栄養が含まれていることが大きな特徴です。
ネギオールには強い殺菌作用があります。胃炎などの原因になるピロリ菌の撃退や、風邪の予防・治療などに効能があります。
ネギオールには発汗作用もあるので、風邪をひいたときには熱冷ましの効能も期待できるでしょう。
ねぎには、脂溶性の性質を持つビタミンKも含まれています。
ビタミンKは、血液を固める作用で傷口をふさぐことから、別名「止血のビタミン」と呼ばれる栄養です。
また、ビタミンKは、タンパク質を活性化して骨吸収を抑える働きもあり、老年期の女性に多く見られる骨粗鬆症の予防にも効能がある栄養です。
ねぎには、特に女性に多く摂っていただきたい葉酸が含まれています。
葉酸は、胎児が生育するときの先天異常を予防する効能がある栄養。神経管閉鎖障害のリスクが低くなることで知られています。
厚生労働省によると、妊娠の可能性がある女性は1日0.4mgの葉酸を通常の摂取量にプラスするよう勧告されています。
また、葉酸は血液中の赤血球を作る成分となるため、増血に役立って貧血予防にも効果があることを覚えておきましょう。
日本の三大ねぎと呼ばれる種類は、群馬の下仁田・博多の万能・兵庫の岩津ねぎです。
いずれも、ご当地の名産として地元だけではなく日本中で食べられている有名なねぎですね。
それぞれの種類の産地に出かけたときには、ぜひご当地名物のねぎを使った郷土料理を食べてみてください。
ねぎの旬はいずれも11~2月の冬になります。とれたてのねぎは格別ですので、ぜひご賞味下さい。