名称 | マグロ | 分類 | サバ科 |
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旬の時期 | 通年(国産本マグロは冬) | 主な産地 | 太平洋北部、温帯海域 |
国産の本マグロ(クロマグロ)の旬は、12~2月ごろの冬になります。
ただし、近年では冷凍技術や養殖の発達、種類によっても旬は異なるので、ほぼ通年で食べられるようになっています。
私たちが食べているマグロの種類は主に5種類。クロマグロ(本マグロ)、ミナミマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンナガマグロです。
以下はマグロの種類ごとの旬と特色です。
種類 | 旬 | 備考 |
クロマグロ | 12~2月 | 別名、本マグロ。大型で最高級種。 |
ミナミマグロ | 11~3月 | 別名、インドマグロ。クロマグロと並ぶ高級種。 |
メバチマグロ | 4~5月 | 流通量が最も多く、10~2月にも旬を持つ。 |
キハダマグロ | 6~11月 | 高知や九州などが産地。夏に旬を迎える。 |
ビンナガマグロ | 11~12月 | 比較的安価で、回転寿司、スーパーなどでよく見られる。 |
マグロの種類と旬、各特色
マグロの王様と呼ばれるのは、本マグロ。厳冬の12~2月に旬を迎え、マグロの中でも最も大型です。本マグロは漁獲量が少ないため、非常に高価で、1尾で家が買えるほどの値段になることもあります。
マグロは産地によっても旬が分かれます。中でも名高い漁場が、大間や三崎、勝浦。その他、北海道の戸井、岩手県の宮崎県の油津、沖縄県の泊漁港などが挙げられます。
以下では、3つの主な漁港で迎えるマグロの旬がいつなのか。また、各特徴についてもまとめています。
漁港 | 旬 | 備考 |
大間(青森県) | 9~12月 | 良質な餌が豊富な津軽海峡。マグロの一本釣りで有名。 |
三崎(神奈川県) | 通年 | 遠洋漁業で冷凍された様々なマグロが通年集まる。 |
勝浦(和歌山県) | 1~2月 | 生の本マグロやビンチョウが水揚げされる |
マグロの産地別の旬と特徴
大間「マグロのモニュメント」
大間では9~12月の秋から冬にかけてが本マグロの旬です。津軽海峡は3つの海流が流れ込むため良質な餌が多く、寒くなるにつれて水温が低くなるため、脂ののりが良い大型のマグロが多くなります。
大間で有名なのがマグロの一本釣り。「大間マグロ」とブランド化され、毎年、新春恒例の初セリで高値が付くことで注目を浴びています。一本釣りでは漁獲量は少なくなりますが、傷をつけず鮮度を落としにいのがメリットです。
三崎は全国有数のマグロの本拠地。遠洋漁業のため冷凍されて港に入ってきます。三崎湾は遠洋漁業の地として有名で、太平洋・大西洋・インド洋といった世界各地の漁場で数か月間に渡り漁を行います。
生ではありませんが新鮮なマグロを急速冷凍しているので、鮮度がとても良い状態です。三崎では多くの種類が集まり、中でもメバチマグロは全国屈指の水揚げ量を誇ります。
朝の勝浦漁港
勝浦のマグロの旬は冬の1~2月です。勝浦では生の本マグロのみならずビンチョウやキハダ、メバチなどの水揚げも高く、本マグロ以外は周年の水揚げがあり、勝浦漁港は日本有数の生マグロの水揚げ基地です。
摂れたばかりのマグロは活け締め処理後に、船内で冷水保存をして品質を保ちます。「紀州勝浦産生まぐろ」として、勝浦の地域ブランドのひとつになっています。
旬を迎えるのは冬だけではありません。夏に旬を迎えるマグロにも注目です。
マグロは回遊魚です。水温や餌を求めて移動するので国内でも取れる時期が違ってきます。特に本マグロの価格は夏が断然安く、さらに夏は水温が高い時期なので脂も少なくあっさりとした味わいになります。
本マグロは青森県の大間町が有名ですが、春から夏にかけて深浦町で水揚げされる本マグロも最高です。6~7月の夏に旬を迎え、ほどよい脂ののりと赤身のしっとりとした味わいが美味です。
また、オーストラリアやニュージーランドなどから入ってくるミナミマグロも、夏が旬です。天然物は希少で、流通している多くが養殖物です。