マグロの栄養とそのs効果についてお伝えします。口の中でスーッととろけるトロ、ツウが好む深い味わいのある赤身。
マグロは刺身や寿司ネタとして人気の高い魚ですね。スーパーでも刺身として売られていることが多く、手軽に食べられるため、魚不足解消にはもってこいの食材だと思います。
マグロは脂質の多いトロ、タンパク質が豊富な血合いなど、部位によって含まれる栄養が異なります。
今回はそんなマグロについて、その栄養と効果を4つご紹介します。
目次
マグロの栄養と効果 一覧
マグロには、不飽和脂肪酸であるDHAやEPAという栄養が豊富に含まれています
DHAやEPAは、マグロのトロの部分に多くまれ、血管そのものの柔軟性を高め、血栓を溶かす働きがあります。
血管を丈夫にして血液をサラサラにする働きに効果のある栄養として、注目が高まっています。
そのため、DHAやEPAは、動脈硬化や脂質異常症、高血圧の予防に効果的です。
また、DHAは脳の活性化にも効果のある栄養のため、記憶力や学習能力の向上にも効果があり、認知症の予防にも役立つと期待されています。
また、DHAやEPAはマグロの目玉にも多く、見た目はあまりよくはありませんが煮付け料理や、マグロのカマを焼いたときに一緒に食べられます。
マグロには良質なタンパク質が多く含まれています。
タンパク質が多いのはマグロの赤身の部分。
実は、マグロの赤身は栄養の宝庫で、本マグロの赤身は牛肉や豚肉よりもタンパク質が多く含まれています。
マグロの赤身に含まれるタンパク質は、体内でアミノ酸に分解され、筋肉や臓器、皮膚、髪などの材料となり、これらを正常に保つ効果があります。
マグロの赤身は高タンパクで低脂質のヘルシーな部分です。大トロが摂れるクロマグロに至っては「トロ100g中:344kcal」「赤身100g中:125kcal」と、カロリーの差が3倍近くになります。
マグロにはセレンという栄養素も豊富に含まれています。
セレンもマグロの赤身部分に多く含まれ、ミネラルに分類される栄養素の一つです。タンパク質と結合して吸収されやすい特徴があります。
セレンには抗酸化作用があり、老化防止、免疫力を高める、がん予防などの効果が期待できます。
セレンはセレニウムとも呼ばれ、微量でもカラダに必要な栄養です。セレンは水銀やカドニウムなどの有害金属と結びつき、体外に排出する働きもあります。
マグロにはタウリンも豊富に含まれています。このタウリン、栄養ドリンクなんかでよく耳にしますね。
タウリンはマグロの血合い部分に多く含まれます。血合いとは、魚の筋肉のうち赤色筋繊維という細胞が多く集まった部分で、赤身同様、栄養を豊富に含む部位です。
マグロの血合いに多く含まれているタウリンは、肝機能を高める効果の他に、血圧やコレステロール値を下げる働きなどがあり、高血圧対策にも有効な成分です。
マグロの血合い部分が苦という方は、牡蠣やイカなどにも含まれていますので、こちらをおすすめします。血合いは生姜がきいた竜田揚げが食べやすいです。
おいしいマグロのさくの選び方は、筋目をみて買いましょう。筋(すじ)はコラーゲンが主成分ですがお刺身で食べるには口あたりが悪く、歯に挟まったり噛みきれず残ってしまうことも。
樹の年輪のように丸みがあったり、感覚が狭いさくは、他に比べ味や口当たりが落ちます。また、尾びれや胸びれに近いものほど筋はかたくなります。
熟成させたり炙りなどで熱を加えると柔らかくなりますが、お寿司屋さんによっては、筋の間の身だけを取り出したり、薄く切ったりするなどの工夫をされているそうです。
"マグロ"の関連情報