冬瓜に含まれている栄養と効能を解説していきます。
「冬瓜」という漢字から、てっきり冬の野菜かと思いきや、実は夏が旬野菜です長期保存が可能で、冬まで保存できることからそう呼ばれるようになったそう。
あっさりとして淡白な味ですが、冬瓜には栄養や効能がたくさんあります。
今回は、あまり知られていない、冬瓜の栄養と効能についてご紹介いたします。
目次
冬瓜の栄養と効能
冬瓜にはカリウムという栄養が含まれています。
カリウムには、体内の余分なナトリウムの排出を促す効果があり、体内の塩分バランスを維持してくれる働きがあります。
利尿作用があることから、むくみの予防にも効能がある栄養です。さらに血圧の上昇を抑えてくれる働きがあるので、高血圧の予防に効果があります。
また、カリウムには筋肉の収縮を正常に行う働きがあります。
冬瓜にはビタミンCも含まれています。
ビタミンCはしみやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑えたり、コラーゲンの生成を助ける働きがあることから、美肌やアンチエイジングの効能があります
また、ビタミンCには、ストレスに対抗する作用を持つ副腎皮質ホルモンの合成を促す作用があるため、ストレス対策にも効果があります。
なお、ビタミンCは体内で作ることができない栄養で、約400mgで飽和状態になります。一度にたくさん摂取してもカラダには蓄積されないため、冬瓜などで積極的に摂取する必要があります。
冬瓜に含まれているサポニンは、現代人には欠かせない栄養素のひとつ。
サポニンは中性脂肪を分解して、コレステロールを下げる働きがあるため、動脈硬化や肥満の予防に効能があります。
糖や脂肪の吸収を抑えてくれる作用もあり、ダイエットにも効果的です。
また、サポニンには血行を促進する効果もあるため、冷え性や肩こりを予防する働きがあります。
冬瓜は、量は多くないですが不溶性と水溶性の食物繊維が2:1とバランスよく含まれています。
そのため、大腸を刺激して便通を促したり、水分を含んで便を柔らかくしたりと便秘を予防する効能があります。
また、便秘の解消に加えコレステロールや老廃物などを排泄する作用があることから、大腸がんの予防にも効果があります。
冬瓜は夏に旬を迎える野菜です。
冬瓜などの夏野菜はカラダを冷やす働きがあるため、冷え症の方は食べ過ぎに注意が必要です。
また、腎臓の機能に障害のある方は、冬瓜の食べ過ぎで高カリウム血症を引き起こしてしまう可能性もあります。
これらの症状に該当する方は、食べ過ぎには注意して下さい。