きゅうりの栄養とその効能についてお伝えしていきます。「世界一栄養がない野菜」として知られるきゅうり。
正確には、「世界一カロリーが低い果実」として1987年にギネスブックに認定されています。なんとも不名誉な称号を得てしまったきゅうりですが、その真相はどうなのでしょうか?
今回はそんなきゅうりについて、「本当に栄養がないのか?」、「効能は全くないのか?」など、気になる真相を検証していきたいと思います。
目次
きゅうりの栄養と効能 一覧
きゅうりの95%は水分で構成されており、カラダを冷やす効能があります。
きゅうりのカロリーが低い(栄養がない)と言われる理由がコレですね。重量のほとんが水です。
確かに、これでは栄養がないと言われてしまうのも無理はないかもしれません。実際に、きゅうりの栽培には水やりが非常に重要で、水やりのポイントやタイミングで、出来が決まるほどです。
きゅうりは夏野菜の代表格で、旬は夏です。暑い夏にカラダを冷やす効能は嬉しいですね。
きゅうりにはカリウムという栄養素が含まれます。
カリウムは、ミネラルに分類される栄養で、体内の余計なナトリウム(塩分)を排泄する効能があります。
体内の余計な塩分を排泄することによって、高血圧の予防やむくみの解消につながります。
また、カリウムには細胞内外の水分量や浸透圧を調整する効果もあり、カラダの中を正常に保つ働きがあります。
きゅうりには、シトルリンと呼ばれる栄養が含まれています。
シトルリンとは、すいかから発見された栄養素で、ウリ科の植物に含まれるアミノ酸の一種です。
シトルリンには一酸化窒素を活性化させる働きがあります。一酸化窒素が活性化すると血管が広がりますので、血流を良くする効能があります。
そのため、冷え性の改善や精力アップ、二日酔いの防止などの効果が期待できます。
きゅうりに含まれているシトルリンは、天然保湿因子(NMF)を構成するアミノ酸でもあります。
天然保湿因子とは、肌の角質細胞内にある水分を保湿する働きのある因子です。
そのため、天然保湿因子を構成するシトルリンには、肌を美しく保つ効果があります。
また、シトルリンには成長ホルモンの分泌を促す効能もあり、筋肉増強効果も期待できます。
以上がきゅうりの栄養と効能でした。
上述したとおり、きゅうりにはカリウムやシトルリンが含まれており、カラダに良い効能がみられます。
また、栄養としては少量ですがビタミン、ミネラル類もまんべんなく含まれています。
確かに、きゅうりは95%が水分で、カロリーも低いですが、栄養がないと断定してしまうのは少々乱暴なような気がしますね。
きゅうりは、漬け物や酢の物など古くから日本人に愛されている野菜ですね。様々な風評がありますが、今後も今まで通り食べていきたい野菜の一つです。
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