ゴーヤに含まれている栄養と効能をご紹介します。
ゴーヤの別名はニガウリ。原産地は熱帯アジアで、江戸時代ごろに沖縄に渡来し、食されてききました。
近年では、ゴーヤチャンプルーなど沖縄の食文化も他県に広く伝わり、日本の定番の野菜となりつつあります。夏場の暑い時期には美味しい野菜ですね。
今回はそんなゴーヤについて、気になる栄養と効能をご紹介していきます。
目次
ゴーヤの栄養と効能
ゴーヤで最も注目すべき栄養成分はモモルデシンです。
モモルデシンとは、数種類のサポニンと20種類のアミノ酸で構成されている栄養成分で、ゴーヤの強い苦味のもととなります。
モモルデシンは血圧や血糖値を下げる効果や、肝機能の強化、夏バテ防止、食欲を増進させるなど多くの効能があります。
ゴーヤは夏の野菜ですのでカラダを冷やす作用があります。モモルデシンの夏バテ防止効果もありますので、まさに夏に食べたい野菜ですね。
ゴーヤにはビタミンCもたくさん含まれています。
ビタミンCと聞くと、レモンなどの果物をイメージしがちな栄養ですが、ゴーヤのような野菜にもビタミンCはたくさん含まれています。
ビタミンCは、ストレス対策や日焼け防止、肌に潤いやハリを与えるなどの効能があります。
また、ビタミンCには、老化の元となる活性酸素を除去する働きがあり、カラダの老化を防ぐアンチエイジング効果も期待できます。
ゴーヤにはβ-カロテンも豊富に含まれています。
これはちょと意外な栄養素ですね。β-カロテンは人参から発見されたカロテノイドの一種で、体内で必要に応じてビタミンAに変換する作用があります。
β-カロテンには、カラダを酸化から守る抗酸化作用があり、老化防止やがん予防などの効能があります。
ちなみに、β-カロテンは必要に応じてビタミンAに変換されますが、ビタミンAには目の健康を守る働き、皮膚や粘膜を正常に保つ効能、強い抗酸化作用などがあります。
ゴーヤにはビタミンKも含まれています。
ビタミンKは脂溶性ビタミンに分類される栄養で、正常な血液凝固を促す効果があります。
また、骨を形成する働きがあり、カルシウムを骨に取り込む作用があります。女性ホルモンが低下する閉経後の女性には、ビタミンKは特に必要な栄養素です。
ビタミンKはゴーヤのほかに、モロヘイヤ、納豆、あしたば、小松菜などに多く含まれています。
エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | ナトリウム |
---|---|---|---|---|---|---|
15kcal | 94.4g | 1.0g | 0.1g | 3.9g | 2.6g | 1mg |
カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 |
260mg | 14mg | 14mg | 31mg | 0.4mg | 0.2mg | 0.05mg |
マンガン | ビタミンA | ビタミンD | ビタミンE | ビタミンK | ビタミンB1 | ビタミンB2 |
0.10mg | 17μg | 0μg | 0.8mg | 41μg | 0.05mg | 0.07mg |
ナイアシン | ビタミンB6 | ビタミンB12 | 葉酸 | パントテン酸 | ビオチン | ビタミンC |
0.3mg | 0.06mg | 0μg | 72μg | 0.37mg | 0.5μg | 76mg |
ゴーヤ(生)の100gあたりの成分表(「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より)
引用および参考:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
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