果物の王様とも称される、ドリアン。
ドリアンは栄養価の高さと、虜になるほどの味わいから「果物の王様」と呼ばれる一方、その強烈な香りから「悪魔の果物」「熱帯果実の魔王」などという異名も併せ持つ、不思議なフルーツです。
タイやフィリピンでは、滋養強壮の果実として食されています。
今回は、そんなドリアンの栄養とについてご紹介しましょう。
ドリアンは、カリウムを多く含む食材で、果物類の中ではアボカドに次ぐ含有量となります。
カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出し一定に保つ働きがあります。また、体内の余分なナトリウムを排出する働きもあります。
むくみを予防する効果があり、カリウムが不足すると、脱力感やイライラ、尿が出にくくなるなどの諸症状を引き起こしやすくなります。
汗をたくさんかくと水分と同時にカリウムも失われていきます。熱い国が産地のドリアンはまさに適した果物です。
ドリアンは、ビタミンB群を含む量がとても豊富で、中でもビタミンB1、ナイアシン、葉酸が多く含まれています。
ビタミンB1は、果物中トップの含有量で、炭水化物をエネルギーに変換し疲労を回復する効果があります。
ナイアシンは、糖質や脂質などの栄養をエネルギーに変換しつつ、皮膚や粘膜の新陳代謝をアシストする栄養です。シミ、シワなど肌の老化を予防します。
葉酸は、妊娠中おなかの赤ちゃんの神経障害の発症リスクを軽減す効能や貧血、動脈硬化の予防にも効果的な栄養です。
ビタミンB群は代謝ビタミンとも呼ばれ、エネルギーを作るのに欠かせない栄養です。ビタミンB群は相乗して働くため、それぞれが重要な役割を持っています。
ドリアンには、貧血防止に効果のあるモリブデンも含まれています。
モリブデンは赤血球やヘモグロビンを作るために必要な栄養素のひとつで、貧血予防にも一役買ってくれます。
特に女性は貧血で悩む方も多いので、貧血予防のためにもドリアンを食べて、モリブデンを補いましょう。
ドリアンには、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEも含み、老化を防いでアンチエイジング効果があります。
ビタミンCには、シミやしわを防ぐメラニンを抑制し美肌効果があります。また、ストレスに対抗する作用を持つ副腎皮質ホルモンの合成を促し、ストレス対策にも効果があります。
ビタミンEには、末梢血管をひろげて血流を良くする働きがあり、冷え性、肩こりなどの改善や、顔の血色を良くする効果があります。