ジャックフルーツの栄養と効能についてご紹介します。
近年「スーパーフルーツ」として美容効果やアンチエイジングが期待される果物に注目が集まっていますが、その中でもオススメできるのが「ジャックフルーツ」です。
ブラジルや東南アジア、アフリカなどの南国で栽培されているジャックフルーツは、40kg以上にも育つ世界最大の果物です。日本語では「パラミツ(波羅密)」と呼ばれ、日本国内では沖縄県で栽培されていますが流通量が少なく、日本ではめったにお目にかからないかもしれません。
南国フルーツ好きだったり、健康に興味がある人であれば、通販などでドライフルーツや缶詰などのジャックフルーツを購入していることでしょう。
それでは、ジャックフルーツが含んでいる栄養や健康に関する効能を説明していきます。
目次
ジャックフルーツの栄養と効能 一覧
ジャックフルーツにはミネラルが含まれていますが、中でも特に多いのがカリウムです。
ジャックフルーツに含まれるカリウム量は、バナナよりも豊富です。同じ100gで比較すると「バナナ:360mg」、「ジャックフルーツ:448mg」と、豊富と言われているバナナよりも1.2倍ほど多くなります。
カリウムは体の余分な水分の排出を促すために重要な栄養です。利尿作用によって水分の代謝に働き、むくみの解消に効果的です。また、過剰な塩分の排出を行う効能もあり、高血圧の予防に有効です。
また、体の電気信号を発生させたり情報伝達作用を円滑にし、筋肉の収縮を上手く機能させることで脱力感などの症状も防ぐ効能もあります。
また、ジャックフルーツの栄養には、カルシウムも含まれています。
カルシウムは骨や歯を成長させたり強くするのに不可欠なミネラルです。骨粗しょう症などの骨の病気や、虫歯を防ぐ効能があります。
この他にもカルシウムの効能には、筋肉の収縮や血液の凝固作用、細胞の機能を調整する働きを持っています。
カルシウムはビタミンDと一緒に取ることによって、吸収率がアップします。
ジャックフルーツは、マグネシウムも含むフルーツです。その量は生の果物類では比較的上位にあたります。
マグネシウムは、カルシウム、リンとともに骨や歯を形成するのに必要なミネラルとして知られる栄養です。
マグネシウムは、インスリンの働きを良くする効能もあるので、血糖値の調節に不可欠です。また、マグネシウムの摂取量が増えるほど、糖尿病のリスクも下がるとされています。
また、近年の欧米型してきた食事によって、日本人の食生活ではマグネシウムや他ミネラルが慢性的に不足しています。それらを補完することができるジャックフルーツやアーモンドなどで、補うようにしましょう。
ジャックフルーツの栄養には上記以外にも、β-カロテン、ビタミンC、食物繊維のペクチンを含みます。
βカロテンは抗酸化作用を持つ栄養で、体内では必要量だけビタミンAに変化し、生活習慣病や老化予防、粘膜や肌を保護する効能があります。
また、ビタミンCは肌のハリを保つコラーゲンの合成を促がしたり、紫外線によって発生するメラニン色素の生成を抑えるといった効能があるため、美肌や美白の効果が期待できます。
そして、食物繊維は便秘の解消や血糖値の上昇を緩やかにする働きがあり、肥満を予防する他、お通じを良くすることで毒素を排出して、肌荒れの予防にもつながります。
このように、ジャックフルーツは肌荒れやシミやシワなどの肌トラブルの予防に役立つ栄養が含まれている果物です。
ジャックフルーツは甘すぎず噛み応えのあるフルーツ。
香りは独特で、黄色く熟すと甘みが出てきます。未熟な時期は野菜ように炒めたり煮たりと調理されます。また種も食べられるそうで湯がくとお芋のようなホクホクとした食感がするそうです。
このフルーツは国内では生で食べるのが難しいですが、ドライフルーツや缶詰となって買い求めることができます。通販ではもちろんのこと、輸入食品のお店でも販売されています。
生には劣りますが缶詰でジャックフルーツを食べてみるのも良いでしょう。また、ドライフルーツは栄養成分が凝縮されているため、少ない量でもこのジャックフルーツの栄養と効能を得ることができます。