ポポーに含まれる栄養とその効能をご紹介します。みなさんはポポーという果物をご存じでしょうか?ポーポー、アケビガキとも呼ばれます。
ポポーの見た目は大きなそら豆のような形をしていますが、バンレイシ科の果物で中の触感はとってもクリーミーです。北米原産の果物で大きな楕円形をしています。
日本の市場にはあまり姿を見せない幻の果実、いったいどんな果物なんでしょうか?今回はそんなポポーの栄養と効能についてお伝えしていきます。
ポポーの果肉はとてもなめらかで、豊富な栄養を豊富に含むことから、海外では「アメリカン・カスタードアップル」と呼ばれています。
ポポーにはリンゴのようにたくさんのビタミンCが含まれており、その高い抗酸化作用が老化を防止する効能があるとしてインディアンが好んで食べたとも言われています。
他にもビタミンCは紫外線から肌を守ったり、またカルシウムと一緒に摂取することで丈夫な骨を作ることができます。
ポポーにはカルシウムも含まれているため、ビタミンCも含めた効能に期待できるでしょう。
ポポーに含まれる栄養で次に多いのはカリウムです。カリウムには血圧を下げる効能があるため、高血圧を予防する効果が期待されています。
カリウムは、血圧を上げてしまうナトリウムとうまくバランスを取りながら、体内の状態を一定に保つように働いている栄養です。
カリウムが不足すると疲労感や筋力低下が起こり、ひどい場合は不整脈になることもあります。
かといって過剰摂取をしてしまうとナトリウムとのバランスが崩れることになるので、ポポーの食べすぎには注意してくださいね。
ポポーにはマグネシウムも豊富に含まれています。
ポポーに含まれているマグネシウムは、カルシウムとともに主に骨や歯を形成する働きがあります。
カリウムとナトリウムの場合と同様に、二つの栄養のバランスが大切になります。一般的にはカルシウム:マグネシウムが2:1となる割合が良いとされています
マグネシウムは体内でアルコールの分解にも使われるため、アルコールを大量に摂取するとマグネシウムが不足し、集中力低下やイライラ、ストレスの原因になります。
過剰摂取をした際にも人体に与える影響は少ないので、意識的に摂取したい栄養です。
イソロイシンもポポーに含まれる重要な必須アミノ酸です。
同じく必須アミノ酸であるバリンとロイシンと共に「BCAA(分岐鎖アミノ酸)」と呼ばれ、筋肉の消耗を防いだり疲労回復を促す効能があります。
またイソロイシンには、代謝を促進する効果もあることがわかっています。
代謝が促進されることにより身長が伸びやすくなったり、強い筋肉の基礎を作り上げてくれます。
つまり、イソロイシンは大人の疲労回復だけではなく、成長期の子どもたちの丈夫な体作りにも必要な栄養だと言えるでしょう。
ここまでポポーの持つたくさんの栄養について紹介してきましたが、そもそも幻の果実ポポーはどうやって入手すればよいのでしょうか。
調べてみると、今ではネットショッピングや野菜の直売場等に流通し始めているようです。ただし、現状では、日本で流通している数は少ないので、やはり幻の果実と言えるでしょう。
ポポーの旬は9月頃でまだまだ暑い日が続いている頃なので、ポポーの産地ではそのクリーミーな果肉をアイスやジェラートにして食べることが多いです。
たくさん栄養が詰まった幻の果実ポポー、巡り会えた際はぜひ一度チャレンジしてみて下さいね!