オリーブの栄養について解説します。オリーブの主要産地はヨーロッパの地中海地方で、現地では「太陽の樹」とも呼ばれ広く愛されている食材です。
オリーブは数多くの神話などにも登場するほか、「平和の象徴」ともされており、国連のシンボルマークにも用いられています。
オリーブはピザやパスタに使うオリーブオイルだけでなく、葉を利用したオリーブ茶としても知られていますね。
今回はそんなオリーブに含まれる栄養と効果について解説していきます。
目次
オリーブの栄養と効果 一覧
オリーブには、ビタミンEの栄養が含まれています。
ビタミンEは、強力な抗酸化作用があり、体内の細胞の老化を防ぐ栄養素です。
また、血行不良を改善したり、血液中のLDLコレステロールを減らしたりする効果もあります。
オリーブの大きな特徴として、オレイン酸が多く含まれている点です。
オレイン酸は脂肪酸の一種で、オリーブに含まれる脂肪酸の70%以上を占めています。
オレイン酸は、体内の余分なLDLコレステロールの除去に大きな効果があり、血液サラサラ効果を期待できます。
また、オレイン酸は動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などの血液中の脂質異常が原因となる病気の予防に有効な栄養なのです。
オリーブには、貧血予防に有効な鉄分も含まれています。
鉄分は、血液中で赤血球内のヘモグロビンの材料として欠かせない栄養で、全身に酸素を送る働きがあります。
鉄分が不足してしまうと、貧血によって動悸や息切れ、めまいが起こる原因になったり、だるさを感じたりします。
体内に吸収されにくい性質があるので、吸収率を上げる効果のあるビタミンCと一緒に摂るのがおすすめです。
オリーブには、カルシウムが入っていることも重要なポイントです。
カルシウムは、丈夫な歯や骨作りに必要な栄養です。成長期や老年期などを健康に過ごすためにも、カルシウムを多めに摂ることを心がけましょう。
また、カルシウムは、ビタミンDと一緒に摂ると体内に栄養が吸収されやすくなります。
オリーブには、マグネシウムも含有されています。
マグネシウムは、代謝に必要な補酵素となって働くミネラルの一種です。
マグネシウムは、カルシウムと同じく骨の形成に関係している栄養なので、バランス良く摂取するのが効果的です。
マグネシウム1に対してカルシウムは2ぐらいのバランスで摂取するのが理想的です。
エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | ナトリウム |
---|---|---|---|---|---|---|
148kcal | 75.6g | 1.0g | 15.0g | 4.5g | 3.3g | 1400mg |
カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 |
47mg | 79mg | 13mg | 8mg | 0.3mg | 0.2mg | 0.17mg |
マンガン | ビタミンA | ビタミンD | ビタミンE | ビタミンK | ビタミンB1 | ビタミンB2 |
0.04mg | 38μg | 0μg | 5.5mg | 0μg | 0.01mg | 0.02mg |
ナイアシン | ビタミンB6 | ビタミンB12 | 葉酸 | パントテン酸 | ビオチン | ビタミンC |
Tr | 0.03mg | 0μg | 3μg | 0mg | - | 12mg |
オリーブ(塩漬 グリーン)の100gあたりの成分表(Tr:微量、-:未測定「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より)
引用および参考:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
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