甘酸っぱくて濃厚な香りが特徴の南国果物、パッションフルーツ。
名前の由来となった「パッション」は、「キリストの受難」のことを指しており、花の形が十字架に似ていることからその名が付けられたと言われています。
パッションフルーツは、九州や沖縄、四国などで一部でしか栽培されていないため、生のパッションフルーツを食べたことがないという方も多いのではないでしょうか?
ジェラートやジャム、ゼリーなど加工品としては、知られていますね。今回はそんなパッションフルーツの栄養と効能をご紹介していきます。
目次
パッションフルーツの栄養と効能
パッションフルーツにはビタミンCの栄養が豊富に含まれています。
パッションフルーツに含まれているビタミンCは体内で生成することができない栄養なので、食材から摂取する必要があります。
ビタミンCは、お肌のシミやそばかすの原因となるメラニン色素の原因物質、チロシナーゼの働きを抑制するため、美肌づくりの効能が期待できます。
また、ビタミンCには鉄分の吸収率を高める作用があるため、貧血の予防に効果的です。どちらも女性にうれしい効能ですね。
パッションフルーツには、リボフラビンとも呼ばれる栄養、ビタミンB2が豊富に含まれています。
ビタミンB2は糖の代謝を促す栄養で、血糖値の上昇を抑える働きがあるため、糖尿病の予防に効能があります。
また、脂質の代謝を高める作用があり、カラダから吸収された脂質をエネルギーに変える働きもあるためダイエットに期待できます。
ビタミンB2は、パッションフルーツのほかに、レバー、どじょう、うなぎ、チーズ、納豆などに多く含まれています。
パッションフルーツにはβ-カロテンという栄養も含まれています。
β-カロテンは、体内でビタミンAに変換される特徴があることから、プロビタミンAとも呼ばれています。
パッションフルーツに含まれるβ-カロテンには、視力を正常にしてくれる働きがあり、視力の低下を防ぐと同時に夜盲症にも効能があります。
また、強い抗酸化作用を持っているため、遺伝子の損傷を抑制する作用があり、ガンの予防にも有効です。
パッションフルーツにはカリウムも含まれています。カリウムはナトリウムとバランスをとって、細胞の浸透圧を維持する栄養素です
ナトリウムの排出を促すことで血圧の上昇を抑えるため、高血圧の予防に効能があります。塩分を摂りすぎの人には必要な栄養ですね。
カリウムは摂り過ぎても、尿や汗で排出されてしまうので問題ありませんが、汗をかきやすい体質の方や下痢気味のときには、カリウムの不足に注意が必要です
なお、カリウムは筋肉の収縮を正常に行う効果もあります。こちらも合わせて覚えておいて下さい。
パッションフルーツに含まれるマグネシウムは、約300種類の酵素を助ける栄養です。
パッションフルーツなどに含まれているマグネシウムは神経の伝達に関与し、興奮を抑えて、神経を落ち着かせる効能が期待できます。
マグネシウムはカルシウムと同様に、骨を形成する効果もあるので、現代人は積極的に摂取したい栄養といえますね。
ちなみに、カルシウムを過剰に摂取するとマグネシウムは排出されてしまいます。マグネシウムとカルシウムの摂取バランスは1:2が理想的とされています。
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