ローゼルの効能と含まれる栄養についてお伝えします。
ローゼルはルビー色の酸味の強いハーブの1つで女性にとても人気があります。その独特の香りと味、濃い赤色が注目されますが、実はさまざまな栄養成分が含まれていて健康と美容に大いに役立ってくれます。
そして、ハワイや沖縄などの南国で人気の高いハイビスカスティーは、じつはこのローゼルが原料です。ハイビスカスと同じアオイ科の植物で、食用ハイビスカスともローゼルは呼ばれています。
この記事では、ローゼルの含有成分にはどのようなものがあるのか、その効能は何かを幅広く紹介していきます。
また、ブレンドティーとして楽しみたい人のために、おすすめの組み合わせにも触れていきます。ローゼルに興味のある人は、ぜひ、参考にしてみてください。
目次
ローゼルの効能と含まれる栄養 一覧
ローゼルには美容効果が高いとされているビタミンCが豊富に含有されています。
具体的な効能や効果は肌のシミを予防改善する働きです。ビタミンCには還元作用と酵素阻害作用がある栄養なので、シミの原因であるメラニン色素の生成を抑制します。
色素沈着自体を防ぐので、既にできているシミは薄くなりますし、新たにシミができることも防止してくれます。
また、ビタミンCは肌の美容成分であるコラーゲンの分泌量を増やして肌に弾力性とツヤを生み出し、シワを改善する効能が期待できます。
ローゼルの栄養にはクエン酸も含まれています。
ローゼルの味には酸味がありますが、これはクエン酸によるもので、みかん、グレープフルーツなどの柑橘類に多く含有されている酸味成分の1つです。
このクエン酸の代表的な効能としては疲労回復が挙げられます。
クエン酸は、エネルギーを生成するクエン酸回路(TACサイクル)を活性化する働きがあります。クエン酸が不足するとエネルギーが十分に生成されず、肉体の疲労が回復されません。
ローゼルを一日数回に分けて飲み、クエン酸不足を防ぎましょう。また、エネルギーの生成には三大栄養素も必要ですから、しっかりと摂るようにしましょう。
ローゼルに含まれる栄養成分には、ポリフェノールであるアントシアニンが含まれています。
ローゼルの特徴でもある赤色は、青紫色の色素成分であるアントシアニンによるものです。ブルーべリーやカシス、巨峰、ナスなどの果物や野菜にも含まれています。
アントシアニンの効能については、強い抗酸化作用を持ち眼精疲労の回復や視力の改善、白内障の予防などが挙げられます。
この他、アントシアニンにはメタボリックシンドロームの予防やアンチエイジングにも長けています。内臓や血中の脂肪の蓄積を防ぎ、血糖値の上昇を抑制するなど、高血圧、脳梗塞、糖尿病といった生活習慣病予防の効能にも期待できます。
ローゼルはむくみで悩んでいる人にもおすすめです。
ローゼルの栄養成分であるカリウムには、はさまざまな効能がありますが、その1つに体内の過剰なナトリウムを体の外に排出する作用があります。
ナトリウムを多く摂取すると、ナトリウム濃度を下げるために血液量が増加します。そうすることで血圧が高くなり、血流も悪化してしまいます。
そして血管外部の細胞に蓄積された水分が、むくみとなって表れるのです。
塩分が多い食事を摂った日は、カリウムが含まれているローゼルティーを飲むのが良いでしょう。
ローゼルをブレンドティーとして楽しむには、コツがあります。
それはローズヒップと組み合わせることです。ローズヒップは、ローゼルの独特の酸味を和らげてくれるので、酸味が苦手な人であっても飲みやすくなります。酸味が強い場合は、はちみつをプラスして和らげるのもおすすめです。
また、ローズヒップ自体にもビタミンCなどの栄養が多く含まれているので、ローゼルと合わせると味と美容効果の両方の観点からおすすめです。
主にハイビスカスティーとして販売されていますが、最近では、ローゼルティーの名でも販売されています。国内産では沖縄県の宮古島のものが人気でしょう。使用しているのはローゼルの花ではなく、咲き終わった肥大したガクの部分を乾燥させて飲まれています。