きびなごはニシン科の小魚で、体長は10センチほどです。
調理に扱いやすいことからさまざまな料理に応用されています。
刺身や天ぷら、南蛮漬けにしたりするなど、骨まで丸ごと食べられるため、豊富な栄養を丸ごと摂取することが可能です。
今回は、きびなごに含まれている豊富な栄養とその健康効果についてご紹介しましょう。
きびなごにはビタミンDやカルシウム、マグネシウムやリンが含まれています。
ビタミンDは、カルシウムやリンの体内吸収を促して、丈夫な骨や歯の形成に役立つ栄養です。またマグネシウムも骨に存在するため骨の形成には欠かせない栄養です。
その他、ビタミンDは血液中のカルシウム濃度を一定に保つ働きもあるため、神経伝達や筋肉収縮を正常化する効果もあります。
きびなごは骨まで食べられるため、丈夫な骨作に必要なカルシウムなどを摂取することができます。
きびなごには、主に青魚に豊富なDHA(ドコサヘキサエン酸)も含まれています
DHAは動脈硬化や高脂血症、高血圧などのさまざまな生活習慣病の改善や予防に非常に効果があります。
また、脳の働きの正常化を促すことで、アルツハイマー病や認知症の予防をはじめ、記憶力や暗記力の向上にも効果が期待できます。
何かと不調が多い現代人には、積極的に摂取したい栄養のひとつとでしょう。
きびなごには、ビタミンB6が魚類の中では比較的多い量を含みます。
ビタミンB6は、タンパク質の分解と合成を助ける補酵素としてサポートをします。タンパク質を多く摂るならば、同時にビタミンB6も摂るとより効果的です。
ビタミンB6には、皮膚や髪、爪などを健康に保ったり、免疫力を正常に保ったりするなど、豊富な働きがあります。
きびなごは、ビタミンB12を含んでいます。
ビタミンB12はビタミンB群の一種で、造血作用が主な効果があり貧血の予防に効果的な栄養です。
また、ビタミンB12の不足は、慢性疲労やめまいの症状を引き起こすので、これらの症状に悩んでいる人にも効果が期待できるでしょう。
ビタミンB12は葉酸とともに働いて効果を発揮します。どちらの成分が不足しても貧血の原因となるので、モロヘイヤやほうれん草などと一緒に食べると効果的です。
きびなごは、タンパク質も含んでいます。
タンパク質は、なんといっても筋肉や各種臓器、髪や爪などの、わたしたちのカラダを作る主成分。
タンパク質は、免疫力を強化したり、代謝に欠かせない酵素の原料になったりするなど、この他にも多くの働きをする栄養です。
きびなごは、3大栄養素の代謝を助けるナイアシンも含まれます。
ナイアシンは、ビタミンB群の一種で、補酵素として3大栄養素の代謝をサポートすることが主な働き。
また、皮膚や粘膜を健康に保つ効果もあるため、不足すると肌荒れの原因にもなります。
ナイアシンには、この他にも二日酔い予防に効果がありますので、お酒を飲む方は効果的です。
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