世界三大珍味のひとつ「キャビア」の栄養と効能についてまとめています。
トリュフ、フォアグラに並ぶ世界三大珍味のひとつですから、キャビアは高級品のイメージが強いですね。キャビアはチョウザメの卵の塩漬、「黒い宝石」と言われています。
瓶詰や缶詰などになって販売されていますが、高級品から安価なものとランクも様々で、意外に手ごろな価格で買えるキャビアもあります。
キャビアと言えばロシアが思い浮かびますが、実は国産のキャビアにも注目が詰まっています。海外のものよりも塩分が少ないタイプが作られています。
今回はそんなキャビアの栄養とその効能をお伝えしていきます。
目次
キャビアの栄養と効能 一覧
キャビアの栄養にはビタミンB12が含まれています。
ビタミンB12とは、赤血球を作り動脈硬化や貧血を予防する役割があります。
実際には葉酸という栄養とともに赤血球を作りますが、ビタミンB12が不足してしまうと、赤血球の大きさがバラバラになったり赤血球の数が減少する結果となり、悪性貧血になるのです。
ビタミンB12と葉酸を摂取できるようになれば、悪性貧血は次第に改善していきます。
葉酸はおもにレバーやブロッコリー、菜の花などに含まれています。キャビアとともにオードブルやパスタに合わせて一緒に摂るのがおすすめです。
また、血液の循環を良くして血栓を防止、さらに経機能を正常に保つ大切な働きも持ち合わせています。
次も貧血の予防効能ですが、こちらは鉄分不足によって起こる、「鉄欠乏症貧血」です。
貧血の予防には鉄分が非常に重要です。赤血球を構成するのに大切なミネラルで、栄養と酸素を全身に運ぶ役割があります。
また、キャビアはタンパク質の割合が比較的多く、貧血の予防にはタンパク質も重要です。
人間に必要な鉄分は3食規則正しく摂ることが出来れば鉄分不足にはなりません。1日に摂る鉄分の目安は、「男性が9.5mg」「女性が10.5mg」とされています。
ちなみに100gのキャビアには鉄分が2.4mg含まれています。なので、キャビアで貧血を予防するの難しいですが、ビタミンB12や鉄分、タンパク質も含むので、貧血予防のサポートをしてくれるでしょう。
キャビアはパントテン酸も含む食品です。
パントテン酸という呼び名以外にも、ビタミンB5とも呼ばれる栄養成分です。
主な役割は、たんぱく質の代謝や脂質、糖質などのエネルギー産生を助ける役目があるのです。
ほかにも、コレステロールや免疫などの合成を助ける作用もあるので、粘膜などの健康を保持する働きもあります。
パントテン酸の1日の摂取量の目安は、5mgといわれています。キャビアには「100g中2.38g」含まれていますが、もちろんキャビアのみでは一日の摂取量を満たすことはできません。
同じく魚卵のからすみやたらこ、いくら、または鶏レバーや卵黄、などにも含まれていますので、これらの食品とうまく組み合わせて摂るのが良いでしょう。
キャビアには上記以外の栄養にも、少ないですがレチノールやビタミンE、ビタミンB群を含みます。
これらには、肌や粘膜があれるのを防ぐ働きがあります。ですが、キャビアの一食の量はわずかで100gも摂りませんね。
キャビアはならではの食べ方はメリットが豊富。オードブルや付け合せに利用できるため、その他の食材と組み合わせていただくことができます。チーズやサーモン、生ハムの他、赤ワイン、野菜といった食材の栄養も簡単に摂ることができるのです。
その結果、それらの栄養の効能や効果も自然と得ることができます。
キャビアは高級食材とされて高値の物も多く出回っているので、なかなか購入しずらい品ですが、少量で低価格のキャビアも販売しているので、そこからはじめてみるのもいいでしょう。