さやえんどうは、シャキシャキした食感が楽しめる人気の食材。
さっと茹でてごま和えにしたり、お肉と炒めた炒め物などで食されます。
春から夏が旬のさやえんどうは、緑黄色野菜と豆の栄養が詰まった食材で、若いうちにさやごと食べるのがさやえんどう、完熟したものがグリーンピースです。
それでは、このさやえんどうに含まれる栄養とその効果について解説しましょう
目次
さやえんどうの栄養と効果
さやえんどうには、非常に多くのβ-カロテンが含まれています
β-カロテンは、強力な抗酸化作用があることで知られえる栄養で、体内で必要に応じてビタミンAとして働くことも特徴です。
β-カロテンを多く摂ることで、健康な皮膚や粘膜を作ったり、老化を防止したりする他、視力の向上にも効果が期待できるでしょう。
脂溶性のビタミンなので、油で調理を行うと体内への吸収率が高まります。
さやえんどうには、ビタミンCも含まれています。
ビタミンCは、抗酸化作用や免疫力の向上など、多くの効能があることで知られている栄養です。
また、ビタミンCはコラーゲンの生成を促すため、女性にはうれしい美肌効果も期待できます。
さらに、ストレス対策にも良いとされますが、一度に多く摂取しても体内から排出されてしまうため、こまめな摂取を行いましょう。
さやえんどうは、食物繊維の多さも大きな特徴と言えるでしょう。
食物繊維には、腸内で水分を含むことでかさを増し、腸のぜんどう運動を促すことで老廃物を排出する効果があります。
また、水分を含んで膨らみ、空腹感を満たす栄養ですので、過食を防いでダイエット効果も期待できます。
さらに、糖分の吸収を遅くすることで血糖値の急激な上昇を抑えるため、糖尿病の予防と改善にも効能が期待できます。
さやえんどうには、ビタミンKも含まれていることを注目しましょう。
ビタミンKは、止血効果があるためケガをしたときだけでなく、出産時に正常な止血をする働きがあります。
また、丈夫な骨を作ったり、骨粗鬆症の予防にも効果がある栄養です。
そのため、妊娠中の女性だけでなく、ホルモンの影響で骨がもろくなりやすい閉経期の女性にもおすすめの栄養です。
さやえんどうには、ミネラルの一種モリブデンも含まれてます。
さやえんどうに含まれているモリブデンには、体内で鉄分の利用を促すことで、貧血予防効果が期待できる栄養です。さらに、尿素や脂質・糖質(炭水化物)の代謝にも深く関わっています。
また、現在研究中ではありますが、モリブデンには食道がんを予防する働きがあるのではないかとされています。
モリブデンには、様々な効能が期待できますので、さやえんどうなどで、うまく摂取していきたいですね。
さやえんどうの原産は、中央アジアから中近東付近とされています。
さやえんどうの歴史は意外と古く、古代ギリシャ・ローマ時代にすでに栽培が盛んであったとされ、日本には8世紀前後に伝えられました。
野菜としては、江戸時代から本格的に栽培されており、現在に至っています。今ではどこのスーパーにも売っていて、食卓でも普通に食べられていますね。
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