もち麦の栄養と効果

食品・食材もち麦栄養効果
もち麦sticky-barley

話題の穀物!もち麦に含まれる栄養と効果について

もち麦の栄養と効果

もち麦の栄養と効果をご紹介します。食べるだけでダイエット効果が得られると、注目されているもち麦。

もち麦は、もっちりぷちぷちとした食感で冷めてもおいしい、しかも穀類なのにダイエット効果もあると店頭で品切れになるほど人気を集めています。

もち麦で注目されている効果は、便通やダイエットですが、その他にはどのような働きが栄養ががあるのでしょうか。

今回は、もち麦に含まれるおもな栄養と効果をまとめました。

もち麦とはどんなもの? - もち麦は「もち性」の大麦

もち麦は大麦のことです。

もち麦には、お米と同じく「うるち性」と「もち性」があり、もち性の大麦がもち麦と呼ばれています。

おもな栄養の違いは、もち性の大麦の方が水溶性食物繊維(β-グルカン)が5割ほど多く含まれています。

注目の成分β-グルカン - 便秘の解消、免疫力のアップも

もち麦に含まれる栄養の中で、もっとも注目されているのが、β-グルカンです。

β-グルカンは水溶性食物繊維です。腸内細菌の餌となって善玉菌を増やし、腸の調子を整える効果があります。腸の調子が良くなると、腸内細菌のバランスも整うため、便秘の改善に有効です。

また、腸内環境が整うことで、免疫力のアップ、アレルギー、生活習慣病の予防、美肌づくりにもつながります。

もち麦に含まれる水溶性食物線維の量は、白米の25倍、玄米の4倍と多く、もち麦は穀類の中でも水溶性食物繊維を豊富に含みます。

そして、もち麦に含まれる食物線維の割合は、不溶性食物繊維2~3g、水溶性食物繊維7~9gとなります。

もち麦は血糖値の上昇を穏かに - 糖尿病・メタボ予防、ダイエット効果

もち麦に含まれるβ-グルカンの効果には、血糖値の上昇を穏かにする働きがあります。

β-グルカンは、一緒に食べた食べ物の消化吸収を穏かにします。ゲル状となってコレステロールを包み込み、消化されることなく体外に排出される作用があります。

これらの働きが、血糖値の急な上昇やインスリンの分泌を抑えるため、動脈硬化や高血圧の予防に効果があります。また、糖を脂肪としてため込むのを防ぐ働きもあり、肥満を予防する効果もあります。

もち麦の便秘を解消する効果も加わって、よりダイエットの成果が出やすくなります。

マグネシウムやカルシウムも含む - 丈夫な骨作りに必須の栄養

もち麦にはマグネシウムやカルシウムなどの栄養も含まれています。

マグネシウムやカルシウムは丈夫な歯や骨を作る大切なミネラルで、成長期や骨粗鬆症予防に重要な栄養です。

白米と比べると、もち麦のマグネシウムは9倍、カルシウムは17倍も含まれています。

もち麦のカリウムは白米の約3倍 - むくみを予防、余分な塩分を排出

もち麦はカリウムも含んでいて、その量は白米の約3倍近くとなります。

カリウムは、体内の過剰なナトリウムを体外に排出する栄養で、むくみを予防する効果があります。

また、塩分の摂り過ぎは高血圧を招くため、塩分過多になりやすい現代人の食生活には大切なミネラルです。

この他にも、もち麦に含まれるミネラルには、貧血予防の鉄分、味覚障害を予防する亜鉛なども含みます。

ビタミンB群も含む - 三大栄養素の代謝促進、美肌を保つ栄養

もち麦の栄養には、量は少ないながらもビタミンB1、B2、B6が含まれています。

これらビタミンB群には、三大栄養素の代謝を促進し、エネルギーを作る働きがあります。

脳や神経の機能を維持したり、脂質の代謝も促す栄養のため、肝臓に脂肪がたまる脂肪肝を予防する効果があります。

また、ビタミンB群は、お肌のターンオーバーを正常に保つため、美肌を維持するのにも大切な栄養です。

主食は白米にもち麦3割 - 食物繊維不足を解消!

「白米7:もち麦3」と、白米にもち麦3割を加えた主食を、一日2食を食べるだけで一日の食物繊維の摂取量がグッと上がります。

日本人女性の食物繊維の一日の摂取目安は18gとしています。サラダなどで食物繊維をとっているようで、意外と少ないそうです。

また、不溶性食物繊維を多く摂りすぎるとかえってお腹が張る原因に。そのため、便を柔らかくしてくれる水溶性食物線維の摂取が大切です。

もち麦だけでなくその他、サラダやお味噌汁やスープなどで、野菜や海草などの副菜をバランスよく食べると、一日に必要なの食物繊維を補うことができます。

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