おかわかめの栄養とその効能についてお伝えしていきます。
「わかめ」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、海の中でゆらゆらと揺れている海藻の姿だと思いますが、今回注目する「おかわかめ」とは、陸で育つツル性の植物のことです。
見た目は緑色の葉でわかめと同じような粘り気があります。つるむらさきの仲間なので、葉の形や茹でるとぬめりが出てくるのが似ています。
正式な名称は「アカザカズラ」といい、別名「雲南百薬(ウンナンヒャクヤク)」とも呼ばれる、長寿の薬草として中国から伝わった食材です。
そんな「おかわかめ」は、非常に栄養価が高いことがわかっており、今、注目を浴び始めています。
目次
おかわかめの栄養と効能 一覧
おかわかめに含まれている栄養の中で、注目されているのがビタミンAです。その含有量は他の食材と比べても多いことが分かっています。
ビタミンAの効能で期待できるのは、主に粘膜の保護や視力回復といったものです。目が疲れてしまったときやドライアイなど、目に現れる症状を軽減する働きをします。
目を酷使するようなデスクワークが多い方には嬉しい効果ですね。
次に注目するおかわかめの栄養は亜鉛です。
亜鉛を一番多く含んでいる野菜には、くわいやそら豆が挙げられますが、おかわかめの亜鉛含有量もなかなかのもの です。
亜鉛は多くの酵素となる成分です。細胞を新しく作るのを促すので、傷の治りを早くしたり体の機能改善に役に立ちます。肌を美しく保ちたいと考えている方には、ぴったりの食材になります。
また、味覚の維持にも大切な役割があります。ですが加工食品を摂る機会が多いと、亜鉛不足に陥りやすくなります。おかわかめはさっと茹でるだけで、簡単に食べらるので、亜鉛やほかの栄養素を補いやすいと言えます。
おかわかめに含まれるマグネシウム量は以外にも豊富で、つるむらさきと同じくらいの含有量だという結果があります。
マグネシウムは骨の成分として大切な栄養で、骨の約60%を占めています。カルシウムとの関わりが深く、体内のカルシウム量を調整する効能があります。
この働きは骨に対してだけでなく、血管内にカルシウムが付着するのを防いだり、筋肉の正常な収縮などを行います。
カルシウムも多く含まれていますので、骨粗しょう症が心配な方は毎日の食卓に取り入れてみるといいかもしれません。
おかわかめは茹でるとネバリが出てきます。茹でた後の姿や形やぬめりが、わかめのように見えのが名前の由来とされています。
おかわかめは生食もできますが苦みがあるのでるので、サッとゆでて苦みを軽減させた方が食べやすくなります。おかかや納豆と和えたりポン酢をくわえたり、わかめと合わせて海藻サラダにするのもおすすめのです。
その他には、お味噌汁やスープにといったメニューも良いですね。
家庭でもかんたん育てることができますので、おかわかめを実際に手にとって、お好みのレシピを考えてみるのもいいかもしれませんね。