ポン酢の栄養と効果についてまとめています。
ポン酢はすだち(酢橘)などの柑橘類と醤油を合わせた合わせ酢で、ポン酢醤油とも呼ばれています。
お鍋のつけダレや、しらすや大根おろしに合わせたり、あん肝をさっぱりといただくにはは欠かせない調味料です。
ここでは、そんなポン酢の代表的な栄養と効果、注意点などをご紹介していきます。
目次
ポン酢の栄養と効果 一覧
ポン酢は合わせ酢の一つです。
お醤油に柑橘類のすだちやダイダイの搾り汁を同量合わせたもので、そこに、みりんやかつお節、昆布などのうま味成分を含んだ材料を加え、うま味をプラスします。
見た目はお醤油ですが、柑橘類のさわやかな香り、ほどよいしょっぱさと柑橘の酸味でさっぱりとした味わいです。
主に鍋物や湯豆腐のつけダレとしての利用が高く、その他焼き魚、かつおのたたき、白子ポン酢、大根おろし、しらす、納豆などにも利用します。香りが良くスッキリとした酸味で、脂っこい料理が食べやすくなります。
一口でぽん酢といっても、各社さまざまな商品を販売しています。ゆずや昆布の風味が強いもの、酸味を抑えたまろやかなタイプや糖質を抑えたもと、数多くの種類があるので、自分好みのぽん酢を探してみてください。
家庭で作る場合はグレープフルーツでも代用できます。特に餃子と相性が良く、普段の餃子が一気に洋風に変わり、大変さっぱりといただけます。
ポン酢に含まれている主な栄養素のレーダーチャート
効果や効能を知る前に、ぽん酢に含まれる栄養をグラフで確認してみましょう。上図のポン酢の栄養は市販品のものから、
ポン酢の栄養でもっとも際立っているのがナトリウムです。お醤油がベースなので、他の栄養と比較してもダントツに多いのが分かります。
次いで多いのが同じくミネラル類のカリウム、そして、ビタミンCです。
ポン酢は市販のものと、家庭で作るものとは含まれる成分が違ってきます。家庭で作るポン酢は柑橘とお醤油、出汁を合わせて作り、市販されているものには果糖ブドウ糖液糖やお酢などが使われいます。
以下では、ポン酢の栄養とその効果・効能についてまとめています。
ポン酢にはナトリウムが含まれています。
ナトリウムの摂りすぎは高血圧など生活習慣病の原因となるためよくないですが、適量範囲内であれば体に大切な栄養です。
ナトリウムの効果は、体内の水分量、ミネラルのバランスを調整し、筋肉や心臓の機能を正常に保つ働きがあります。
通常の食生活では不足よりも摂りすぎが心配されますが、夏場など大量に汗をかいた場合は体内のナトリウムが不足することがあります。
過剰なナトリウムの排出にはカリウムが必要です。ポン酢を利用する場合は、カリウムを含む食品を一緒に食べるようにしましょう。海藻やほうれん草、モロヘイヤなどが多く含んでいます。
お醤油の他に柑橘類や昆布が利用されているので、ポン酢の栄養には、ビタミンCやヨウ素なども含まれています。
ビタミンCの効果には肌にハリを持たせたり、美白などの作用があります。肌を丈夫に保つためのコラーゲンの合成や、シミを発生させるメラニン色素の合成を抑える働きをします。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの成分になります。成長や代謝を促す効果があるので、子どもから大人まで大切な栄養です。
ただ、ポン酢でこれら栄養の一日分を補うのは無理なので、他の食材もしっかりと摂るようにしましょう。
市販のポン酢は効果や効能だけでなく、塩分や炭水化物の量も気になります。
酸味と柑橘類の風味によってさっぱりした味わいなので、ついつい摂りすぎがになります。脂っこい食事もあっさりさせてくれるので、合わせる食べ物によっては、塩分やカロリーも摂りすぎる心配があります。
また、鍋物の後のポン酢を最後まで飲んでしまうのでも厳禁です。
ポン酢の効果や効能ではダイエットや健康などには向いていませんが、レモンなどの柑橘類の果汁、昆布やかつお節をプラスすると風味が良くなるので、減塩につながります。
ポン酢は家庭でも作れますが、かんきつ類が旬の時期以外はむずかしく、なによりも面倒です。ただ、市販のものより風味がよく、添加物を摂らなくいで済みます。
お手製のポン酢は、すだちやゆずなどの柑橘類をお醤油と同量合わせ、お好みでかつお節と昆布、柑橘の果皮を漬け込めば、風味のよいポン酢が作れます。
その分、お醤油の塩分の摂りすぎを抑え、減塩に効果的です。甘みを加える場合は、煮切りしたみりんを加えるとまろやかになります。
また、最近は無添加や糖質オフのポン酢も市販されています。
ポン酢はあっさりした味わいで食欲不振の時でも食欲を湧かせてくれますが、塩分の摂りすぎには気をつけて下さい。
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