かりんの効能と栄養を解説していきます。「のど飴」の多くに配合されているかりん。
かりんは、のど飴にエキス使うことで知られている黄色い果実です。強い香りがあり硬く渋みもあり生食ができないため、必ずはちみつ漬けや果実酒などの加工をして食します。
かりんには咳止め以外にも、健康な生活を送るうえで欠かせないさまざまな効能があります。
今回は、かりんの代表する効能と栄養についてご紹介します。
目次
かりんの効能と栄養
かりんには、のどの炎症を鎮めたり、咳止めの効能があります。
かりんに含まれるアミダグリンは、加熱やアルコールに漬けることでベンズアルデヒドに変化し、ベンズアルデヒドには抗菌・抗炎作用があります。
また、殺菌作用があり喉の炎症を防ぐ香り成分、トリテルペン化合物も含まれています。
これら成分の働きが、喉の炎症や痛みを和らげ咳を止めてくれます。
かりんには免疫力を強化し、風邪などの感染症を予防する効能があります。
かりんには、タンニン(ポリフェノール)、β-カロテン、ビタミンC、アミダグリンやトリテルペン化合物などの栄養が含まれています。
これら成分には、抗酸化作用や殺菌作用、抗菌や抗炎作用、免疫力のアップに効果があります。
そのため、ウイルスなどの侵入を防いだり体内で増殖するのを防ぐため、風邪などの感染症を予防してくれます。
また、かりんにはインフルエンザウイルスを抑える効果があるという研究結果も発表されています。
かりんは疲労回復の効能にも有効です。
かりんに含まれる、クエン酸やリンゴ酸といった栄養は体内でエネルギーを産生するために必要な回路TCAサイクル(クエン酸回路)活性化させる作用があります。
クエン酸やリンゴ酸を含むかりんには、TCAサイクルの合成を円滑に行い、活性化することで疲労回復効果が期待できます。
かりんにはむくみを予防し、カラダを温める効能があります。
かりんには、カリウムも含まれています。カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出する働きのある栄養で、むくみの予防や高血圧を防ぐ効果があります。
また、ビタミンCやクエン酸は、血行を良くする働きもあり、カラダを温める効能も持ち合わせています。
カリンには、便秘や下痢を解消する効能があります。
かりんに含まれる食物繊維はペクチンで、腸内の乳酸菌を増やし、腸の調子を整える整腸作用があります。
また、ペクチンは便の量を増やして、腸の蠕動運動を促す働きもあり、便秘改善に有効です。
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