エスカルゴは、フランス料理で知られる食用のカタツムリです。
日本の食卓ではあまりなじみがないエスカルゴですが、フランスのブルゴーニュ地方の郷土料理のひとつとして、古くから親しまれています。
繁殖が難しいと言われるエスカルゴですが、現在は三重県の松坂市で養殖が成功しています。
今回は、そんなエスカルゴに含まれている栄養と効能についてご紹介します。
目次
エスカルゴの効果と効能
エスカルゴは、アミノ酸の一種であるベタインという栄養が多く含まれているのが特徴です。
ベタインは肝臓に脂肪が蓄積されるのを防ぐ働きがあり、脂肪肝や肝硬変を予防する効能があります。
ベタインは魚介類にも含まれる栄養で、普段からお酒や炭水化物・脂質の多い食事など、肝臓に負担をかけがちな方は意識して摂りたい栄養です。
ベタインはエスカルゴのほか、タコ、イカ、エビ、カニなどの甲殻類に多く含まれます。
エスカルゴは、タウリンを含有していることにも注目してください。
栄養ドリンクに含まれる成分として有名なタウリンですが、本来は、肝細胞の再生を促して、肝臓の機能を向上させる効能があります。
また、血中コレステロール値を下げる効能もある栄養で、中高年に多い生活習慣病の予防にも効果が期待されています。
また、タウリンには目の網膜の働きを助ける効果もあります。疲れ目や目の老化対策にも有効です。実際に目薬にもタウリンが使用されていることがあります。
エスカルゴには、マグネシウムが入っているのも特徴です。こちらは聞いたことのある栄養ですね。
エスカルゴに含まれているマグネシウムには、体内の血中カルシウム濃度を一定に保つ働きがあり、これが筋肉を正常に収縮させ、心臓が正常に動きます。
ちなみに、マグネシウムは、カルシウムと一緒に摂るのがオススメです。
カルシウムを過剰に摂取するとマグネシウムが排出されてしまうためです。マグネシウム1に対してカルシウム2を摂取するバランスが理想とされています。
エスカルゴには、鉄分も含まれています。
鉄分は、全身に酸素を運ぶ効果があり、ヘモグロビンの構成要素となる栄養です。鉄欠乏性貧血の予防や改善に大きな効能があります。
鉄分は吸収率が低い栄養として知られています。エスカルゴなどでこまめに摂取することがポイントです。
なお、鉄分と一緒にビタミンCを摂取すると鉄分の吸収率が高まる効果があります。エスカルゴとレモンを一緒に食べるなど、鉄分とビタミンCの相性が良いという点を覚えておいて下さい。
エスカルゴには、亜鉛も含まれています。
エスカルゴに含まれている亜鉛は、酵素の成分になる働きがある栄養で、新陳代謝を促したり、成長を促進する効果があります。
また、亜鉛は、舌の表面にある味蕾(みらい)を作る働きを担っています。そのため、亜鉛には味覚を正常に保つ効能が期待できます。
亜鉛不足は、味覚障害を引き起こす原因とされています。甘い・しょっぱいなどの味覚の判断を正常に機能させるのに欠かせません。
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