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海の高級食材! うにの栄養と効能とは?

うにの栄養と効能

うにに含まれる栄養と効果についてお伝えします。イガイガがある栗の姿から、漢字で「海栗」と表記される「うに」。

濃厚な甘さととろけるような舌触りはお寿司としても非常に人気がありますね。近年は通販などでも、新鮮なうにが食べられるようになり、自宅でも楽しめるようになっています。

国内でも養殖がされていますが、日本で消費される9割が輸入になるそうです。このように人気のため、うにの消費量は日本が世界で一位だそうです。

今回は、そんな「うに」の魅力とその栄養と効能をご紹介していきます。

ビタミンB12 - 貧血予防や神経機能の正常化に効能

板うにとスプーンにのせたうに

うにと言えばまず、ビタミンB12の含有量の豊富さが目立ちます。

ビタミンB12は、動物性食品から多く摂れる栄養で、赤血球を作る働きがあることから、貧血の予防や改善の効能があります。

また、ビタミンB12は神経機能を正常に維持する栄養でもあるため、手足のしびれやうつ病の症状なども予防してくれる効能があります。

そして、うには妊娠を望んでいたり、現在妊娠中だったりする女性にとって欠かせない栄養を含んでいます。葉酸とビタミンB12には、妊娠中に胎児の先天異常発生を予防する効能があり、妊娠を望んでいたり、現在妊娠中だったりする女性にとって欠かせません。

また、うににはビタミンB12と同じく造血に関わる葉酸、鉄分や亜鉛などの栄養も含むので、貧血予防に強い味方です。

ビタミンKも豊富!- 止血作用&骨と歯の形成を促進する栄養

うに丼

うにには、ビタミンKも含んでいることを忘れてはいけません。

ビタミンKは、別名「止血のビタミン」と呼ばれる栄養で、脂溶性のビタミンです。

効果や効能としては、正常な止血作用があること有名ですが、骨や歯の形成や維持をサポートする働きもあるため、丈夫で健康なカラダづくりにとても役立ちます。

特に生理や出産には大切な栄養ですから、女性にはしっかり摂ることをおすすめの栄養です。

ビタミンKはうにのほかにも、あわび、うなぎの肝、魚介以外では納豆ピスタチオなどにも含まれています。

うにではなかなか取りにくいビタミンKも、間食にナッツ類を取り入れれば、日頃からビタミンKが摂れますね。

ビタミンEの抗酸化作用!- 血行改善と美肌づくりの効能

うにの栄養には、強い抗酸化作用を持つビタミンEも含んでいることも特徴です。

ビタミンEは、末梢血管を広げる栄養で、血行促進に効能が期待できます。悪玉コレステロールと呼ばれる血中のLDLコレステロールを抑制し、血液をサラサラに保つ効能もあります。

また、意外に多いのがβ-カロテン。ビタミンEと同様に抗酸化作用が強く、生活習慣病の予防に有効な成分です。

うにに含まれる栄養は美肌作りにも役立ちます。肌荒れ予防に役立つビタミンB群や体内でビタミンAに変化するβ-カロテン、血流を促して血色をよくするビタミンE。

これら栄養素の相乗効果よって、うには肌や粘膜の保護をし美肌づくりに役立ちます。

タンパク質も豊富 - 丈夫なカラダをつくる栄養

うにのスパゲティー

うにの栄養では、タンパク質も豊富。

脂質が多いイメージのうにですが、じつはタンパク質が豊富で、うにに含まれる脂質の3倍も含まれています。

高タンパクで低脂質ともいえるうには、アミノ酸の種類も多く揃っていて良質なタンパク源でしょう。

三大栄養素の一つであるタンパク質は、生命活動に必要なエネルギーに使われるだけでなく、筋肉や髪や肌などをつくる材料に欠かせません。また、免疫力を向上する効能や疲労回復、体力のアップなどにも関わる栄養でもあります。

低脂質ではありますが、コレステロールも多く含みます。うにを毎日食べることはないと思いますが、お寿司や丼ぶりで使うお醤油の塩分の摂りすぎに気をつけましょう。

良質な脂質DHAやEPAの効能は? - 血管や脳の健康維持に重要な栄養

うにの脂質には、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)も含まれています。

EPAには、悪玉コレステロール値などが高くなりドロドロとなった血液を、サラサラにする効能があります。血中の悪玉コレステロールや中性脂肪値を下げる働きがあるため、動脈硬化や高脂血症などの予防に役立つ栄養です。

DHAには、脳の活動を活性化させる効能があり、集中力や記憶力の向上に効果があります。ます。どんなに優秀な働きをする栄養でも、脳に届く栄養は数が限られています。その一つがDHAで小腸で吸収されたのち、血流にのって脳まで届けられます。

このため、EPAは血管の健康維持に、DHAは脳や神経の健康を維持すのに重要な栄養となります。

DHAは食事からとることができますが、体内ではEPAからも合成することができます。EPAとDHAは一緒に取ることで相乗効果を高めることができます。

うには世界で900種!? - 日本では6種が食用に

山盛りのうに

うには世界中に生息していて、その数は900種もいるそうです。そのうち日本近海でも100種以上も存在します。

日本国内の食用うには4種ほどですが、おもにエゾバフンウニとキタムラサキウニが食べられています。

うにの旬は5~8月頃。主に北海道や岩手、山形で水揚げがされています。輸入や養殖が多いうにですが、この時期は天然のうにを贅沢に味わいたいですね。

関東では「板うに」呼ばれるミョウバン処理された見た目がきれいなうにが主流ですが、岩手県では牛乳瓶に海水と一緒にぎっしりと詰められたうにが売られていることで、注目を浴びています。

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