サザエの栄養と効能をご紹介。磯の香りたっぷりの海の幸、サザエ。
壺焼きやお刺身などの食べ方で、風味豊かな味わいとともに、コリコリとした歯ごたえのある食感を楽しめることで人気です。
サザエは特に温暖な海を好んで生息し、最近は養殖も盛んになっており通年で楽しめるようになりました。
魚介を焼きながら食べられると浜焼きが注目されていて、エビやはまぐりと並んでサザエも人気の食材です。
今回は、海の幸サザエの栄養と効能についてじっくり学んでいきましょう。
目次
サザエの栄養と効能 一覧
サザエには、アミノ酸の一種であるアルギニンという栄養が含まれています。
その含有量は、魚介類の中ではトップクラスを誇るほどです。
アルギニンには、成長ホルモンの分泌を促して筋肉量を増加させたり、骨を強化させたりする効能があります。子供のうちは体内で合成がきないため、子供の発育には大切な栄養です。
また、血液量を増加させたり血流の改善にも働きかけ、高血圧や動脈硬化の予防に効果や効能が期待されています。
サザエにはタウリンが豊富に含まれています。タウリンは栄養ドリンクの成分としてよく耳にする栄養ですね。
アミノ酸の一種でもあるタウリンには、肝臓の機能をサポートする効能が。お酒をたくさん飲む方には積極的に摂ってほしい栄養と言えます。
また、血圧や悪玉コレステロールを減らす作用で、血液をサラサラにする効果もあることから、高血圧が心配な方にもおすすめです。
タウリンは体内でシステインから合成が可能ですが、体内での合成量では十分ではありません。
そのため、お酒のおつまみでは同じくタウリンを含む、牡蠣やイカなども一緒に食べるのがいいでしょう。
サザエには、私たちのカラダの組織を作るために必要なタンパク質が豊富に含まれています。
タンパク質は、臓器や髪・皮膚・爪などを形成する主成分です。食事から摂取したタンパク質はアミノ酸に分解され、各組織や臓器の材料となり、丈夫で健康なカラダを保ちます。
免疫力を強化する役割もあるので、病気に負けないカラダづくりにも効能があります。
タンパク質は、代謝に関わったり、全身に酸素を送るヘモグロビンの材料にも成るため、体力の向上や疲労の回復にも役立っています。
サザエには、目の健康を保つために欠かせないビタミンAやβ-カロテンも含まれています。
サザエに含まれているビタミンAは、パソコンやスマホの使用で、目を酷使する現代人は積極的に摂りたい栄養と言えるでしょう。
β-カロテンは強い抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑える効能がありますが、体内でビタミンAに変換しビタミンAとしても働きます。
ビタミンAは皮膚な粘膜を健康に保つ作用もあるので、ウィルスや細菌感染を防ぐ効能もあります。
ビタミンAは脂溶性なので、食材から摂るときは油を使った調理法がおすすめです。β-カロテンは緑黄色野菜に豊富な栄養ですが、サザエが餌とする海藻がβ-カロテンを含むので、サザエにも含まれています。
サザエには、ビタミンB1も含まれていることに注目しましょう。
ビタミンB1は、炭水化物の代謝に必要な栄養sで、疲労回復の効能があります。また、脳や神経の機能維持にも欠かせないので、不足しないようにしっかりと補いたい栄養です。
また、脂質の代謝を促すビタミンB2もサザエは含んでいます。ビタミンB2は、過酸化脂質の分解に関わるため、動脈硬化の予防するにも大切な栄養です。
ビタミンB1やb2は水溶性の栄養なので、ゆでて調理する場合は煮汁も一緒に摂ると効果的ですよ。サザエの壺焼きでは残ったお汁も頂きましょう。
サザエには、「止血のビタミン」とも呼ばれるビタミンKも含まれています。
ビタミンKには、止血作用があり「止血のビタミン」とも呼ばれる栄養です。傷口の血液を固め正常な止血を行う効能があります。
また、反対に血液の凝固を抑える物質の合成も行っていて、血栓予防にも作用しています。
ビタミンKは、骨にカルシウムを取り込む効能もあります。ビタミンDとともに骨の健康にかかわり、骨からカルシウムが排出されるのを防ぐ効能があります。
出産時の正常な止血や、老年期の骨粗鬆症対策を考えると、ビタミンKは特に女性に必須の栄養と言えるでしょう。
最近はスーパーでもサザエが買えるほど、身近になっています。お刺身もいいですが、自宅でサザエの壺焼きを味わってみましょう。
身が取り出しにくいサザエですが、ちょっとしたコツで肝までツルッと取り出せます。一番のコツは焼き始めてすぐに味をつけないことです。
コンロの上にのせた網にサザエを置いて焼き、蓋の部分からフツフツと沸騰し始めたら醤油や出汁をたらして味付け。水分が少し残るくらいで火からおろします。サザエは火を通し過ぎるとかたくなります。
身をきれいに取り出すには、串を蓋と殻の間に斜めに入れ(貝が巻いている方向に刺す)巻き取るように殻を回していくと、肝まできれいに摂ることができます。
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