カワハギの栄養と効果をお伝えします。平たい体におちょぼ口が印象的の、ユニークな見た目が特徴のカワハギ。フグに似たあっさりとした旨みを持ち、近年では高級魚として知られていますね。
カワハギという名は「丈夫な皮を剥いで食べる」からと命名されたと言われています。関西では「ハゲ」とも呼ばれます。
カワハギは焼き魚や煮付け、唐揚げなどもおいしいですが、肝を溶かしたタレで頂くお刺身は最高と言われます。
今回は、このカワハギに含まれている栄養とその効果について紹介します。
目次
カワハギに含まれる栄養と効果 一覧
カワハギは脂質が少なく、タンパク質が豊富に含まれているのが特徴です。脂質は100gあたり0.1gと魚介類の中でもトップクラスの低さです。
このようにカワハギは、低脂質、高タンパクですので、ダイエット中の方や筋肉をつけたい方にうってつけの食材ですね。
タンパク質は、筋肉など体のあらゆる組織を作るための重要な栄養で、皮膚や髪も良質なタンパク質が行き渡ることで健康が維持されます。
そのほかにも、免疫機能を正常に働かせるなど多くの働きや効果があります。
カワハギに含まれるビタミンDは、魚類の中でもトップクラスを誇ります。
ビタミンDはミネラルの一種で、カルシウムやリンの吸収をサポートする効果があります。健康な歯や骨を作るのに欠かせない栄養のひとつと言えます。
また、血中カルシウム濃度を一定のバランスに維持することで、神経伝達や筋肉の収縮を正常化する働きもあります。
カワハギには、ビタミンB6がやや多く含まれています。
ビタミンB6は、補酵素として主にタンパク質の代謝に深く関わる栄養で、消化や代謝で働く酵素を助ける作用があります。
その他の効果では、健康な髪や皮膚などの維持、免疫力を正常に、アレルギー対策などの働きが注目されている栄養です。
カワハギの栄養には、ナイアシンも含まれています。
ナイアシンはビタミンB群の一種で、体内のエネルギー代謝に大きく関わる栄養です。糖質や脂質の代謝を促す効果があります。
また、二日酔いの防止にも効果的です。ナイアシンがアルコールを分解する酵素の補酵素として働きます。
細胞の生まれ変わりを助け、皮膚や粘膜を健康に保ち維持する働きがあることでも知られています。
カワハギには、カリウムも含まれています。
カリウムは、過剰なナトリウムの排泄を促すことで、高血圧やむくみを解消する効果がある栄養です。
さらに、筋肉の収縮を正常化させる効果もあるので、カリウムが不足すると足がつりやすかったり、痙攣するなどの症状がでます。
普段から塩分が多い食事になりがちな人は、カリウムを意識して摂ると良いでしょう。カワハギを食す時も、醤油のつけすぎに注意しましょう。
カワハギに含まれるビタミンB12は、葉酸とともに血液中のヘモグロビンの生成をサポートする働きがあります。そのため、造血作用で貧血予防に効果的です。
神経機能を正常に保つ効果もあるため、肩こりや腰痛などの神経痛にお悩みの方にはとくにおすすめです。
ビタミンB12は、主に動物性食品に含まれる栄養です。野菜中心の食生活の人は不足しないように積極的に摂取しましょう。
カワハギを語る上ではずせないのが、やはり「肝」ですね。「海のフォアグラ」とも呼ばれ、濃厚な味わいはとても美味しく、肝の大きさが値段を決めるとも言われています。
さて、この肝ですが実は栄養も豊富に含まれています。レバーやアンキモである肝臓には、生物が生きていく上で必要な栄養素が溜め込まれて。
カワハギの場合は特にビタミンB群が豊富に含まれており、エネルギー代謝の促進や目に良い効果がある期待されています。
カワハギは肝を目当てに食べるという人もいるほど肝が人気肝。ただし、カワハギの肝は脂質やコレステロールが高いですので、食べ過ぎにはご注意ください。
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