漬物で人気の野沢菜。
野沢菜は、かつては長野県のみで作られていた郷土野菜です。長野県の野沢温泉村で栽培されていたことから、その名前が付けられたと言われています。
漬物としていただくことが多い野沢菜ですが、じつは野菜炒めやパスタの具材としてもおいしく食べることができます。
今回はそんな万能野菜、野沢菜の栄養と効能についてご紹介していきます。
目次
野沢菜の栄養と効能
野沢菜は、良質な食物繊維を含んでいます。
食物繊維の代表的な効能は、腸のぜん動運動を促がして腸の動きを活発にさせる点です。そのため、便秘解消に効果が期待できます。
また、コレステロールの吸収を抑制する効果もあり、糖尿病や脂質異常症といった生活習慣病を予防してくれます。
野沢菜は、カリウムなどのミネラル類も豊富に含んでいます。
野沢菜などに含まれているカリウムはナトリウムと連携し、体内の水分量を適切に保つ効能があります。
またカリウムには、体内の余分なナトリウムを尿と共に体外へ排出してくれる働きもあり、むくみの予防や改善に効果があります。
さらにカリウムには、筋肉の収縮を正常に行う効果もあります。
野沢菜には、β-カロテンの栄養が豊富に含まれています。
β-カロテンには、抗酸化作用があり、体内で過剰に発生した活性酸素を除去する効能があり、動脈硬化などの生活習慣病を防ぐ働きがあります。
また、β-カロテンは、必要に応じて体内でビタミンAとしても働くため、目の健康の維持や美肌にも効果があります。
ちなみに、ビタミンAには目の健康を守る効果、皮膚や粘膜を正常に保つ働き、老化を防止する効能などがあります。
野沢菜には、ビタミンCも豊富に含まれています。
ビタミンCはカラダの老化を防ぐ、アンチエイジング効果がある栄養です。強い抗酸化作用が老化の原因となる活性酸素を除去する効能があります。
また、ビタミンCはストレス対策にも効果があり、副腎皮質ホルモンの合成を促して、ストレスに対抗するカラダを作ります。
なお、ビタミンCは体内で蓄積できない栄養です。約400mgで飽和状態になりますので野沢菜や果物などでこまめにビタミンCを摂取しましょう。
野沢菜には、ビタミンKの栄養が豊富に含まれています。
ビタミンKは、カルシウムが骨に沈着するのに必要なタンパク質を活性化する効能があり、骨代謝の調整や骨形成の促進など、骨の健康維持に重要な役割を担っています。
そのほか、血液を正常に固める働きもあり、出血時の止血をしてくれます。
"野沢菜"の関連情報