ホンビノスガイの栄養と効能

ホンビノスガイhard-shell-clam

ホンビノスガイの栄養と効能を知ろう

ホンビノスガイの栄養と効能

今回ご紹介する食品は、ホンビノスガイです

アメリカ原産のホンビノスガイは見た目ははまぐりでも味ははまぐりよりも濃く、あさりに近いと言われていて、本家アメリカのクラムチャウダーは、このホンビノスガイで作られています。

食感ははまぐりに比べてしっかりとしていて、噛むほどに味が出てきます。さらに、はまぐりやあさりよりもお買い得なうえに、見栄えの良さからBBQでも人気の食材なのです。

ここでは、ホンビノスガイの今現在分かっている栄養と効能、そして美味しい食べ方などをご紹介していきます。

ホンビノスガイって何?

ザルに入れたホンビノスガイ

ホンビノスガイは、北米が原産の二枚貝で、あさりやはまぐりと同様にマルスダレガイ科の一種です。大きさは5~10cmと大きく、中には十数センチにも成長するものもあります。

ホンビノスガイは漢字で「本美之主貝」と書きます。見た目があさりやはまぐりに似ていたため、以前は「白ハマグリ」や「大あさり」の名で出回っていた時期じきがあります。

ホンビノスガイは貨物船が排出するバラスト水に交じっていた稚貝が、東京湾で大繁殖したと言われています。外来種ですが他の貝類と住む場所が異なり、アサリなどの在来種への影響もなく生命力も強いことから、外来種ながらもH29年に「千葉ブランド水産物」に認定されました。

青潮であさりの漁獲量は年々減少する一方で、ホンビノスガイの漁獲量はのびています。旬は4~6月ですが、年間を通して摂れるのもメリットです。

あさりとはまぐりの栄養と効能を詳しく知りたい方は以下を参照してください。

ホンビノスガイの注目の栄養成分 - うま味成分のコハク酸が大変豊富

計量した粉末

ホンビノスガイの栄養や成分の中にはコハク酸が豊富で、この量は貝類トップクラスと言われています。

コハク酸は貝類のうま味成分と知られている酸で、旨み物質は「アミノ酸系、核酸系、有機酸系」の3つに分類でき、コハク酸は「有機酸系」に入り、クエン酸、酢酸、乳酸などが同じ部類になります。

コハク酸はエネルギーの代謝の仕組みに関わる成分のため、疲労回復に一役買うでしょう。また、血流や新陳代謝の効果や効能が期待されています。

その他にも、ガンの抑制や脂肪燃焼などの働きや効能などが研究されています。

美肌や肌荒れに対する効能も期待されていて、化粧水など化粧品にも利用されています。保湿や肌の新陳代謝に加え、収れん作用などがあり、きめの細かい肌作りができます。

この他、ホンビノスガイの栄養にはタンパク質やグルタミン酸、ミネラルなども含まれています。

ホンビノスガイの栄養を無駄にしない、おいしく食べる調理方法

お味噌汁

ホンビノスガイの栄養成分には、うま味成分のコハク酸が含まれています。加熱調理が基本なので栄養とうま味を無駄にしないためには、煮汁まで一緒に食べれるような調理法が最適です。

あさりやはまぐり同様、お味噌汁やお吸い物は身と出汁をダイレクトに味わえる品です。出汁がしっかりと出るので他の出汁や調味料いらずで、お味噌も少量で十分美味しく味わえます。

フライ調理はホンビノスガイを軽く下茹でしてから揚げるのがポイントです。身は縮みにくいので、プリプリの食感を味わえます。

そのほか、クラムチャウダーや焼き貝、酒蒸し、炊き込みご飯などもおすすめです。酒蒸しで残った汁はもったいないのでご飯にかけて、お茶漬けにして食べるのが良いでしょう。

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