海苔の栄養と効果について解説していきます。古くから朝食の定番として親しまれてきた海苔。
最近ではコンビニのおにぎりとしてもお馴染みですね。
実はこの海苔、私たちのカラダに良い影響を与えてくれる食材でした。現代人が不足しがちな栄養を上手にカバーしてくれます。
明日の朝食から海苔、食べ始めてはいかがですか?
目次
海苔の栄養と効果 一覧
海苔でまず、特筆すべき栄養の一つが食物繊維。
「日本食品標準成分表2015」より (可食部100gあたり)
海苔の約3分の1は食物繊維でできています。上の図は海苔と主な海藻類の食物繊維含有量を比較したグラフです。ひじきや昆布に比べれば劣りますが、わかめやあおさよりも多い食物繊維含有量を誇ります。
食物繊維は現代人が不足しがちな栄養の一つで、腸内環境を整える効果や、コレステロール、血糖値の上昇を抑制する効果などがあります。
また、食物繊維は少量でも満腹感が得られる効果があるため、ダイエット中の方にもおすすめの栄養です。
海苔には約12種類のビタミンが含まれています。
特に注目すべきはビタミンAとビタミンC。こちらも不足しがちな栄養素です。
ビタミンAは抵抗力をつけ、感染症を予防する効果や皮膚や粘膜を健康に維持する働きがあります。
また、ビタミンCはカラダの酸化を防いだり、ストレスに強いカラダを作る効果もあります。
さらに、海苔にはビタミンB1、B2も含んでいるため、エネルギーチャージにも効果的です。
海苔にはミネラルの一種である鉄分も豊富に含まれます。
これはあまり知られていない海苔の栄養の一つですね。
鉄分は酸素の運搬に重要な働きをするため、貧血予防にも効果的です。
これは意外な栄養素ですね。実は、海苔にはタンパク質が多く含まれています。
海苔は100gあたり約40gものタンパク質を含みます。
さらにカロリーは低めなので、低カロリーで多くのタンパク質を摂取できます。ダイエット中の方には嬉しい栄養源ですね。
海苔には現代人が不足しがちな栄養素、ミネラルを豊富に含みますが、その中にカルシウムも含まれます。
海苔に含まれる量は魚ほどではないですが、不足しがちなカルシウムを手軽に摂れるのもありがたいですね。
カルシウムは骨や歯を丈夫にする効果があり、骨粗鬆症予防にも役立ちます。
海苔には近年注目の栄養素、タウリンも含まれます。
タウリンとはアミノ酸の一種で、牡蠣(カキ)、イカ、たこ、あさりなどの貝類や魚介類に多く含まれます。
タウリンは肝臓の機能を高める、血圧を下げる、眼精疲労の回復などの効果があります。
海苔には植物には珍しい栄養素、EPA(不飽和脂肪酸)が含まれています。
EPAとはエイコサペンタエン酸と呼ばれる脂肪酸のことです。通常、EPAは魚に多く含まれているのですが、海苔にも含まれています。
EPAは、生活習慣病の予防や中性脂肪を減らす効果などがあります。