ひじきの栄養と効能についてお伝えします。ひじきは、昔から「食べると長生きをする」と言われているほど、栄養満点な食材。日本の食卓には欠かせませんよね。
大豆や油揚げ、お豆などを入れてつくる煮物は日本人にもっとも親しまれている食べ方です。
ひじきは鉄分、カルシウム、食物繊維が多く、女性に不足しがちな栄養素を補ってくれる、そんなひじきの栄養と効能についてご紹介します。
目次
ひじきの栄養と効能5選 一覧
栄養豊富なひじきですが、まず特筆すべき栄養素はカルシウムです。ひじきに含まれているカルシウムの量は牛乳の12倍といわれています。これは海藻の中でも群を抜いた含有量です。
「日本食品標準成分表2015」より (可食部100gあたり)
上のグラフはひきじと主な海藻類のカルシウムの含有量を比較したものです。いずれも乾燥での比較ですので、通常よりも多い数値となりますが、その中でもひじきの含有量が多いことが分かります。
カルシウムはミネラルに分類される栄養で、マグネシウムとともに丈夫な歯や骨をつくり、骨粗鬆症の予防や、イライラを沈める作用があります。
ちなみに、カルシウムの吸収率を上げるには、大豆製品やかんきつ類、酢などと一緒に調理するのがおすすめです。
ひじきには水溶性の食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は第6の栄養素とも呼ばれ、体内の老廃物を排出してくれる作用や、コレステロールの代謝を促進する働き、動脈硬化を予防する効能もあります。
カロリーがほとんどないひじきはダイエットにも効果的です。
ひじきには鉄分も豊富に含まれています。
鉄分はミネラルに分類される栄養で、貧血や冷え症を予防する効能があります。
ただし、鉄分は単体では吸収されない栄養素。タンパク質やビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が高まります。
大豆や豆腐、肉、魚、野菜などと一緒に食べると効能アップです。
ひじきに含まれるヨウ素は、成長ホルモンとともに子供の発育を促す作用があります。それに加え、高血圧や動脈硬化の予防にも効果があるのです。
基礎代謝を高める働きがあるヨウ素は、肌や髪、爪などを美しく保つ効能もあります。
海藻をたくさん食べる日本人はヨウ素不足の心配はありませんが、摂りすぎは甲状腺に悪影響を及ぼすこともありますので注意が必要です。
ひじきにはタンニンが含まれており、中性脂肪を減らし、脂肪をつきにくくする効果があります。
また、噛みごたえのあるひじきは、満腹感を得やすく、カロリーも低いことからもダイエットには最適の食材です。
さらに、タンニンは紫外線から肌を守る働きもあるので、日焼けによるシミ・そばかす対策としても有効です。
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