ピーマンに含まれている栄養や成分とカラダへの効能についてご紹介します。
艶やかで、鮮やかな緑色が映えるピーマン。独特のにおいと苦みが特徴的なので、苦手な子供たちが多い野菜の一つですね。
そんな一般的に苦手な方が多い野菜であるピーマンですが、思いのほか栄養が豊富な野菜でした。
今回はピーマンに、どのような栄養と効能があるのかをご紹介します。
目次
ピーマンの栄養と効能 一覧
ピーマンの緑の色素には、クロロフィルが含まれています。
クロロフィルとは、植物や藻類などに含まれる緑色の色素で、抗酸化作用があり、免疫力を高めたり、発がん防止の効能があります。
クロロフィルには、血管内に中性脂肪がたまるのを防ぐ働きがあるので、コレステロール値を下げ、不純物を排出するデトックス効果もあります。
クロロフィルはピーマンのほか、ほうれん草、クロレラ、緑茶、海藻類に多く含まれている栄養です。
ピーマンにはピラジンという栄養成分が含まれています。
ピラジンとは、ピーマンの香りに含まれる成分で、血液をサラサラにする効能があり、血栓予防に有効です。
そのため、血栓が原因で起こる心筋梗塞や脳梗塞の予防にもなります。
ピラジンは特に、ピーマンの種部分に多く含まれています。ピーマンの種は捨てちゃうよって方も多いかと思いますが、種にはカリウムなどほかの栄養も豊富に含まれています。
ピーマンにはビタミンCが豊富に含まれ、レモン1個分に匹敵する量です。
ビタミンCは、美肌効果があり、コラーゲンの生成に不可欠な栄養素です。また、メラニン色素を分解する働きがあるため、夏の日焼け対策に有効です。
ビタミンCには、抗酸化作用があり、活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぐ効能があります。
ピーマンにはβ-カロテンも豊富に含まれています。
β-カロテンには、強い抗酸化作用があり、活性酸素を除去する働きがあります。そのため、老化の促進を押さえ、生活習慣病を予防する効果が期待できます。
また、β-カロテンは必要に応じて体内でビタミンAに変換される性質を持っています。小腸で吸収されたのち、必要な量に応じてビタミンAに変わります。
ちなみに、ビタミンAには目の健康を守る効能、皮膚や粘膜を正常に保つ働き、発がん防止効果などがあります。
エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | ナトリウム |
---|---|---|---|---|---|---|
20kcal | 93.4g | 0.9g | 0.2g | 5.1g | 2.3g | 1mg |
カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 |
190mg | 11mg | 11mg | 22mg | 0.4mg | 0.2mg | 0.06mg |
マンガン | ビタミンA | ビタミンD | ビタミンE | ビタミンK | ビタミンB1 | ビタミンB2 |
0.10mg | 33μg | 0μg | 0.8mg | 20μg | 0.03mg | 0.03mg |
ナイアシン | ビタミンB6 | ビタミンB12 | 葉酸 | パントテン酸 | ビオチン | ビタミンC |
0.6mg | 0.19mg | 0μg | 26μg | 0.30mg | 1.6μg | 76mg |
青ピーマン(生)の100gあたりの成分表(Tr:微量、-:未測定「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より)
引用および参考:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
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