鯛の栄養と効能をお伝えします。鯛は、コリコリとした歯ごたえのある食感と淡泊な旨みが人気の高級魚。
その名前や姿から、縁起の良い魚としてお祝いごとに重宝されていることでも知られています。
また、刺身はもちろん、塩焼きや鯛めし、鯛茶漬け、アラ煮、昆布締めなど豊富な調理法も魅力ですね。
今回は、鯛に含まれている栄養と効能について、詳しくご紹介していきます。
目次
鯛の栄養と効能 一覧
鯛には、良質な動物性タンパク質が含まれています。
タンパク質は臓器や筋肉などの、あらゆる体内の組織を作る働きがあります。また、食べ物の消化を促すのに必要な酵素の材料にもなる栄養素です。
また、鯛に含まれているタンパク質の効能には、健康な髪や皮膚を作る働きもあり、美しい髪や肌を手に入れたい方は積極的に摂るようにしましょう。
免疫力を高める効能も鯛にはあります。タンパク質が免疫グロブリンの原料になり、細菌やウイルスを排除するからです。
鯛には、ビタミンAも含まれていることを覚えておきましょう。
ビタミンAには強い抗酸化作用があり、健康な皮膚や粘膜を作るほか、アンチエイジング効果も期待できる栄養です。
また、視力維持など目の健康にも大きな効能があります。
鯛に含まれるビタミンAは、不足すると暗いところでの視力が落ちる「夜盲症」の原因になるので、きちんと摂取するようにしましょう。
鯛には、ビタミンDも含まれている点も見逃せません。
ビタミンDは、体内でカルシウムやリンの吸収を助けることで丈夫な骨作りに欠かせない栄養です。
また、血中カルシウム濃度を一定に保つことで、神経伝達や筋肉の収縮が正常に行われる効能もあります。
ビタミンDは日光浴でも生成できますが、外出が少ない人は食品から摂ることを考えましょう。
鯛は良質な脂質、DHAの含有量がとても多いことも忘れてはいけません。
DHAには、脳の機能を向上させ、記憶力の向上やアルツハイマー病、認知症の予防にも効能があるとされています。
さらに、鯛にはEPAも含まれています。血管の柔軟性を高める働きや、血液中の脂質やコレステロールを減少させたりと、血液をサラサラに保つ効能があります。
鯛のようにDHAとEPAを一緒に取ることで相乗効果を発揮します。DHAの方が有名ですがEPAもしっかりと摂りましょう。
鯛には、ミネラルの一種であるリンも含まれています。
リンは、カルシウムやマグネシウムと結合して、丈夫で健康な歯や骨を作る栄養です。体内のミネラルの中でカルシウムの次に多く存在する成分。
鯛にはマグネシウムやカルシウムも含まれていますので、お子さんや年配の方には鯛はおすすめのお魚です。
また、リンの効能は、タンパク質や脂質と結合して細胞膜になったり、エネルギー生産に関わるなど、私たちが生きていくうえで重要な役割を担っています。
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