滋養強壮や精力増強に効く食材として知られているすっぽん。この記事ではすっぽんに含まれている栄養と効果・効能についてご紹介していきます。
すっぽんは古くから世界中で食されており、縄文時代の貝塚からも骨が見つかっています。
また、食材としてだけでなく漢方の材料としても重宝されており、肉はもちろん、血や胆嚢(たんのう)も余すところなく活用できる優れもの。
今回は、そんなすっぽんの栄養と効能についてご紹介します。
目次
すっぽんの効果と効能 一覧
滋養強壮や精力増強の効果があるというすっぽん。その秘訣は、すっぽんに豊富に含まれているアミノ酸にあります。
9種類の必須アミノ酸のうち、ロイシンやイソロイシン、バリンには肉体の増強や高い疲労回復効果があります。
それら必須アミノ酸を豊富に含むすっぽんだからこそ、滋養強壮や精力増強に大きな効能を発揮するのです。
また、アミノ酸には神経機能の補助をしたり、成長ホルモンを合成する効果、筋肉を強化する働き、体脂肪の代謝を促す効能などがあります。
すっぽんといえば、やっぱりコラーゲン!良質なコラーゲンが豊富に摂取できる食材として、すっぽん料理は有名ですよね。
すっぽんに含まれているコラーゲンには、細胞間の隙間を埋めて離れないように維持する効能がありますこれが、皮膚のたるみやしわを防いで、きめ細かく美しい肌を維持してくれるのです。
とくに、年齢肌にお悩みの女性にこそ積極的に摂ってほしい栄養素。若々しいお肌を保つためにも、コラーゲンを含んだすっぽんをおすすめします。
また、コラーゲンには丈夫でしなやかな骨を作る効果、柔軟性のある血管を作る働き、髪や爪を丈夫にする効能などもあります。
リノール酸も、すっぽんに含まれている大切な栄養素。リノール酸は必須脂肪酸の一種です。
必須アミノ酸と同じで、体内で合成することができないため、すっぽんなどリノール酸を豊富に含む食材から直接摂取する必要があります。
リノール酸にはコレステロールや中性脂肪を減らし、血液をサラサラの状態に保つ効能があります。これにより、血管障害に伴う重大な病気の予防になります。
また、血流が改善されると新陳代謝も活発になり、精力増強やスタミナ回復にも役立ちます。すっぽんを食べることで血液から健康になっていくのです。
現代人に不足しがちな鉄分。その鉄分が、すっぽんには豊富に含まれています。
すっぽんに含まれている鉄分は、ヘモグロビンの材料になります。
ヘモグロビンは全身に酸素を供給する役割を担っているため、鉄分が不足するとヘモグロビンが減少し、酸素の供給量が低下します。
とくに脳に供給される酸素量が低下すると、手足の痺れや意識消失など貧血の症状が表われ、悪化すると命に関わることもあります。鉄分不足にはくれぐれも注意しましょう。
エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | ナトリウム |
---|---|---|---|---|---|---|
197kcal | 69.1g | 16.4g | 13.4g | 0.5g | 0g | 69mg |
カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 |
150mg | 18mg | 10mg | 88mg | 0.9mg | 1.6mg | 0.04mg |
マンガン | ビタミンA | ビタミンD | ビタミンE | ビタミンK | ビタミンB1 | ビタミンB2 |
0.02mg | 94μg | 3.6μg | 1.0mg | 5μg | 0.91mg | 0.41mg |
ナイアシン | ビタミンB6 | ビタミンB12 | 葉酸 | パントテン酸 | ビオチン | ビタミンC |
3.0mg | 0.11mg | 1.2μg | 16μg | 0.20mg | - | 1mg |
すっぽん(生)の100gあたりの成分表(Tr:微量、-:未測定「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」より)
引用および参考:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
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