高麗人参は2000年前の秦の始皇帝がその効能ゆえに探し求めさせた、歴史のある健康食品です。
栽培の難しさから生の高麗人参は高値で取引されていますが、様々な高い効果を持ち「漢方の王様」とも呼ばれ、現在では漢方やサプリなどに多く取り入れられています。
また、名前に人参がついていますが、一般のオレンジ色の人参とは別の種類です。高麗人参はウコギ科、一般の人参はセリ科の植物となります。
今回はそんな高麗人参の効果と効能をご紹介します。
目次
高麗人参の効果や効能 一覧
高麗人参の効能として真っ先にあげたいのが、その疲労回復効果。
高麗人参にはサポニンと呼ばれる成分が豊富に含まれています。
サポニンには、肉体疲労の原因となる血行不良を改善する効能や炎症を抑える抗炎症作用があり、疲れをとり除いてくれる効能があります。
現代人はさまざまなストレスにさらされていることが多く、精神面からくる体調不良やストレス性の病気を招きがち。
高麗人参ならではの有効成分であるジンセノサイドはサポニンの一種の成分で、ストレスによって乱れがちな自律神経を整える効果があります。
自律神経が整うことで「だるくてやる気が起こらない」「理由もなくイライラする」といった症状が高麗人参に含まれているジンセノサイドで緩和されます。
高麗人参には血行を促進する効能があります。
血行が促進されることにより、冷え性の改善はもちろん、現代人に多い内臓の冷えにも効果的です。
とくに、内臓の冷えは手足と異なり自覚症状がない方も多いですが、婦人科系の疾患が起きるリスクを高めてしまうので注意が必要です。
高麗人参に含まれるサポニンは、更年期に起こるさまざまな症状の中でもとくに「イライラ」や「不眠」の改善に効果があるとされています。
更年期の症状は自分も周囲もつらいものですね。
ホルモンバランスを整えるエストロゲンの分泌を助けてくれる高麗人参のパワーで、更年期を乗り切りましょう。
また、高麗人参は美肌にも効果があります。高麗人参は肌をつくるタンパク質の合成を促したり、サポニンの血流改善や皮膚を守る働きが美肌づくりをサポートしてくれます。
近年の研究で、高麗人参に含まれるジンセノサイドには、思考や反応などの脳機能が加齢によって低下するのを防ぐ効果があることがわかりました。
これにより、加齢による認知症対策としても高麗人参に注目が集まっています。
三大生活習慣病のひとつである脳卒中や心筋梗塞は、コレステロールなどが詰まることで血管の弾力が失われる動脈硬化によって引き起こされる病気です。
また、高麗人参には血中のコレステロール値を下げる効能があるので、動脈硬化が引き起こす恐ろしい血管系疾病の予防に役立ちます。
生や乾燥した高麗人参は値段が高めですが、薬局やネット通販などで購入することができます。
煎じてお茶にしたり焼酎に漬け込んだり、てんぷらにして食すことができます。また、高麗人参は多くの健康食品にも利用されていますので、サプリメントでも摂取することができます。
その他、高麗人参はサムゲタンとして食べることができます。高麗人参、鶏肉、もち米、クコの実、にんにく、なつめなどと一緒に煮込んだ料理で、韓国料理店やレトルト食品で食べられます。サムゲタンは多くの薬効効果を得られるので、夏バテ防止や疲労回復に効果があるとして人気です。
上記のとおり高齢人参には優れた効能や効果がありますが、過剰摂取にはご注意下さい。
特に、高麗人参に含まれているサポニンには、血行促進作用が強く、血圧の上昇を招き、動悸や息切れなどを招くことがあります。
また、湿疹などのアレルギー症状がある場合には、血行が促進されることによってかゆみや赤みが強く出たりするケースもあります。
高麗人参を摂取する際には、こちらもご注意下さい。
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