すだちに含まれている栄養と効果についてお伝えしていきます。さんまやマツタケなど、秋の味覚に添えられる緑色の小さな柑橘類、すだち。
すだちは、みかんなどのような生食ではなく、香りや酸味を活用する「香酸柑橘類」のひとつです。
すだちの持つさわやかな酸味と香りが素材の味を引き立たせるため、一般の家庭もいつもの献立のアクセントとして大活躍します。
今回は、そんなすだちについて、果汁や果皮に隠れた栄養やその効果をご紹介いたします。
目次
すだちの効果と効能
すだちの特徴である酸味の正体は、クエン酸です。
クエン酸は疲労回復に効果があるため、運動後や疲れがとれないときにおすすめの栄養です。
また、クエン酸には肩こりや腰痛の予防効果、老化防止、肥満や生活習慣病を予防する効能などがあります。
すだちに含まれるクエン酸は他の柑橘に比べてとても豊富で、レモンの1.5倍、みかんの4倍以上のクエン酸が含まれています。
効率的にクエン酸を摂取するには、すだちから摂るのがおすすめです。
すだちには、スダチチンという栄養が含まれています。
スダチチンは、本来捨てられてしまうことが多い、すだちの果皮に含まれている栄養で、近年の研究によってさまざまな健康効果が明らかになってきた注目の成分です。
スダチチンは発ガン抑制作用、抗酸化作用、脂質代謝改善、アルツハイマー病に対する作用など、多数の効果があることが、研究により報告されています。
また、スダチチンには糖尿病の改善、抗炎症作用などの効能も期待されています
すだちには、柑橘類に豊富な栄養、ビタミンCも含まれています。
ビタミンCは風邪予防や免疫力UPに効果的な栄養です。また、美肌づくりにも欠かせない働きがあるため、女性にはうれしい成分ですね。
特に、すだちの果皮部分には、レモンを上回るビタミンCが含まれています。
水溶性のビタミンCを無駄なく摂るためには生のまま、お食事と一緒に摂取するのがオススメです。
すだちには、柑橘類の代表的な精油成分の主成分であるリモネンも含まれています。
とくに、すだちの果皮・果汁にはこのリモネンが多く含まれており、不安や緊張を緩和する効果をはじめ、食欲促進作用やイライラ解消にも効果的です。
リラックスしたいときは、すだちの爽やかな香りを加えれば、気持ちも落ち着き晴れやかになるでしょう。
リモネンは豊かな香りから、食品や飲料の香料としても利用されています。
すだちに含まれる栄養であるビタミンAは、目のトラブルを回避したり、目の機能を健康に保ったりする効果がある栄養です。
暗い場所で視力が衰える夜盲症の改善や、色彩を認識する際もビタミンAは欠かせません。
他にも、粘膜や皮膚、髪の健康維持、感染症(風邪など)の予防、免疫力の向上、抗酸化作用などの様々な効果が期待できます。
ただし、ビタミンAは過剰摂取すると頭痛や吐き気などの症状が出る場合があります。食品から摂取する場合は問題ありませんが、サプリメントで摂取する際はビタミンAのとりすぎには注意しましょう。
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