あしたばに含まれている栄養と効能をお伝えします。
あしたばは、収穫しても「明日」には芽が出るほど生育が早いことから、「明日葉」として形容され、その名前が付いたと言われています。
実際には収穫した翌日に葉が出ることはありませんが、その生命力の強さは目を見張るものがあります。
今回は、あしたばに含まれている豊富な栄養と効能を学んでいきましょう。
目次
あしたばの効能と栄養 一覧
あしたばにはβ-カロテンが豊富に含まれています。その含有量はなんと野菜トップクラス!
あしたばに含まれているβ-カロテンには、強力な抗酸化作用があるため、体内の細胞の老化防止や皮膚・爪の健康の維持に効能がある栄養です。
また、免疫力を高める働きもあるので、感染症の予防や回復にも効果が期待できます。
β-カロテンは、油と同時に摂ることで体内への吸収力が上がるため、天ぷらなどに調理して召し上がるのが効果的です。
あしたばは、ビタミンKの多さが突出していることも大きな特徴です。
ビタミンKには、丈夫な骨の形成をサポートしたり、骨がもろくなったりするのを防ぐ効能がある栄養です。
また、止血作用もあるので出産時や閉経後などの女性には、特に必要な栄養と言えるでしょう。
あしたばには、ビタミンEもたくさん入っています。
ビタミンEには、体内で細胞の老化を防ぐ効果や、末端までの血行を促進する働きがあります。
また、血中のLDLコレステロールを抑制する栄養ですので、血液がサラサラになり、動脈硬化などの生活習慣病を防止してくれます。
あしたばは、カルシウムも豊富な野菜です。あしたばのような野菜にカルシウムが含まれているのはちょっと意外ですね。
カルシウムは、骨や歯の形成と維持に欠かせない栄養で、骨粗鬆症の防止にも役立ちます。
また、筋肉収縮の正常化を促したり、精神の興奮を抑えたりする効能も期待できます。
なお、カルシウムはビタミンDと一緒に摂ると、体内への吸収力がより高まります
あしたばには、クマリンというフラボノイドも豊富に含まれていることが特徴です。クマクリン、ちょっと聞きなれない栄養ですね。
あしたばに含まれているクマリンは、血液をサラサラにして血栓を防ぐ効果がある栄養素。
血流改善にも作用するので、新陳代謝の促進やむくみの改善の効果が期待できます。
クマクリンはあしたばのほか、桜の葉、パセリ、はっさく、シナモンなどの食材に多く含まれています。
あしたばに含まれるカルコンは、クマリンと同じくフラボノイドのひとつです。
細胞内の余分なナトリウムを排出する作用があり、むくみ解消に効果が期待できます。
また、胃酸の分泌を抑えたり、強い抗菌作用があったりすることでも知られている栄養です。
あしたばには、食物繊維も含まれています。
食物繊維は、腸内でコレステロールや糖分を吸着し、吸収を緩やかにしたり排出を促したりするので、動脈硬化や糖尿病の改善などに効能があります。
また、腸内で水分を含むことでかさが増すため、満腹感を覚えやすく、ダイエット効果が期待できます。
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