今から遡ること約1200年、アフリカのエチオピアでヤギ飼いの少年によって発見されたのがコーヒーの起源だと言われています。
コーヒーは今では60以上の国と地域で生産されており、現在では年間1億4160万袋(1袋は約60kg)ものコーヒーが消費されているそうです。
ちなみに日本は世界第4位のコーヒー消費大国。そう思うと、駅前にカフェや喫茶店が多いのも納得です。
そんなコーヒーには、私たちのカラダと心をほっと温める以外にも、さまざまな効果・効能があることが分かっています。今回は、コーヒーが持つさまざまなパワーについてご紹介したいと思います。
目次
コーヒーの効果と効能
おなじみのコーヒーの効果・効能がこちら。コーヒーに含まれるカフェインには脳を覚醒させる効能があります。
神経を鎮める作用を持つアデノシンという物質を抑制することで、眠気がおさまったり、集中力が高まったり、気分が高揚したりするのです。
コーヒーに含まれるカフェインがアデノシンの働きを抑えることで、やる気の源となるドーパミンが放出されるという効果もあります。
コーヒーに含まれるカフェインには、新陳代謝を高めて脂肪の燃焼を助ける効能もあるんです。
コーヒーを飲んでから1時間ほど経つと体内で脂肪の分解が進み、分解した“かけら”が遊離脂肪酸となって血液中に放出。
この遊離脂肪酸を運動などで消費してしまえば、体脂肪の燃焼につながるのです。コーヒー摂取後に適度な運動をすれば、脂肪燃焼効果がアップします。
コーヒーには、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれています。
ポリフェノールはご存じ、活性酸素の働きを抑える効果がある成分。
増加した活性酸素は老化につながり、ガンや動脈硬化などの引き金になることもありますが、コーヒーを飲んでいればそうしたトラブルを予防できる可能性が高まります。
厚生労働省の研究によれば、コーヒーを1日5杯以上飲む人はほとんど飲まない人より肝臓がんの発症率が4倍も低いんだそうです。
コーヒーにはリボフラビンという物質が含まれています。リボフラビンには、カラダをつくる細胞の生まれ変わりを助ける効能があります。
コーヒーのほか、レバー、牛乳、納豆などにも多く含まれるリボフラビンは、酵素とともに体内で過酸化脂質を分解してくれるため、老化や動脈硬化の抑制に効果があるとされています。
過酸化脂質の生成にストップをかけてくれるビタミンE(いくら、イワシ、たらこ、モロヘイヤなどに多く含まれます)と一緒に摂取するのがおすすめです。
コーヒーはまだまだ研究し尽くされていない“未知なるの飲み物”です。
上記の他にも「パーキンソン病の発症を抑える」「糖尿病のリスクを下げる」「肝臓がんのリスクが減る」「胃液の分泌を促して消化を助ける」などの効果・効能があることが実験によってわかってきています。
しかし、コーヒーはたくさん飲めばいいというわけでもありません。
コーヒー自体にはカロリーがほとんどありませんが、「砂糖たっぷりで飲みたい」という方の場合は糖分の摂りすぎに注意しましょう!
コーヒーを飲むと眠れなくなるという方は、睡眠前6時間以内の摂取を控えるのがおすすめです。
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