名称 | ふき | 分類 | キク科フキ属 |
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旬の時期 | 3~5月ごろ | 主な産地 | 愛知、群馬など |
春の山菜でもあるふきの旬は、3~5月 です。ちょうど春の暖かくなってくる時期に旬を迎えるんですね。
ふきはハウス栽培されているため、出回り時期は10~5月にかけてとなっており、出荷のピークは旬の時期である4~5月です。
以下は、ふきの種類や旬の時期、主な産地や特徴についてまとめたものです。
ふきの種類 | 旬の時期 | 主な生産地 | 特徴 |
愛知早生ふき | 3~5月 | 主に愛知県 | 流通量が最も多い種類で根元が赤い。旬のものは香りが良くアクが少なく柔らかい |
水フキ | 3~6月 | 京都、奈良県 | 京フキとも呼ばれる。淡い緑色で根元が赤い。香りが良く苦味は少ない |
秋田ふき | 6月ごろ | 秋田県 | 大型のふき。2mほどの高さにもなり葉も1mと大きい。繊維が多く硬いため、お菓子や漬物に加工 | ワランブキ(秋田ふき) | 6~7月 | 北海道 | 北海道の螺湾(ラワン)地区で自生。高さは3mにもなる巨大なふき。太さは10cmと太いが柔らかい | 野ブキ | 3~5月 | 全国に自生 | 山間部に自生し、細身で30~40cm程の高さ。アクが強くつくだ煮のきゃらぶきに適している | ふきのとう | 2~3月 | 群馬県 | ふきの花のつぼみ。ほどよい苦味があり天ぷらで食される |
ふきの主な種類と旬の時期、産地や特徴
愛知早生ふきや水ふき、秋田ふきが有名で、最も多く流通しているのが春先が旬の「愛知早生」ふきです。その名の通り、愛知県で主に栽培されていて全国の約4割を占めています。
香りが良い京ふきとも呼ばれる「水ふき」は、京都や奈良で生産されていますが、栽培量が少なくあまり出回りません。
「秋田ふき」は、大型の種類で秋田や北海道で栽培され旬は同じごろです。秋田ふきですが螺湾(ラワン)では特に大きく育ちます。「ラワンブキ」は煮もなどに利用されていますが、秋田ふきは硬く砂糖漬けや佃煮などの加工に使われています。
ふきとふきのとうは同じ植物から摂れるものですが、違いは食べる部位です。ふきは地下茎と葉をつなぐ葉柄(ようへい)の部分。ふきのとうは蕾の部分で開くと苦みが強くなります。ちなみに旬はふきよりも少し早い2~3月です。
ふきと同じく春に旬を迎える野菜には、ニラやたけのこ、チンゲン菜などがありますが、とくにたけのことは相性が良く合わせて煮物に利用されています。
ふきは春が旬の山菜ですが、秋にも旬を迎えるふきがあります。
ふきは愛知県の知多半島が全国一位の生産量を誇りますが、この秋ふきも知多半島で生産されています。
ふきの煮物
秋に旬を迎えるふきで、根株を暑い夏の時期に冷蔵し、8月ごろに根を植えて育てます。そうすることで、ふきが春が来たとと勘違いして、秋に旬を迎えられるように育ちます。特徴はみずみずしくシャキシャキとした食感が魅力です。
出荷時期は10~5月と長期間で、出荷のピークは1月後半~4月にかけてとなり、長期の収穫ができます。
北海道には秋田ふきが巨大に育った「ラワンブキ」が有名で、旬の時期は6月前後となります。
北海道のラワンブキ
「ラワンブキ」は秋田ふきと同じものですが特別大きく育ち、なぜそうなるのは分かっていないそうです。高さが3mにもなる巨大なものですが、柔らかく煮物や天ぷらや多くの加工品に利用され、この地域の名産にもなっています。
北海道足寄町(あしょろちょう)螺湾(ラワン)地区で自生していたため「ラワンブキ」と呼ばれ、JAあしよろのブランドになっています。見ごろは食べごろの旬を迎える6~7月ごろです。
観賞用のほ場を散策できるように整備しているため、旬の時期は多く観光客の方が押し寄せています。