カエデの樹液を煮詰めて作られるメープルシロップは、天然の甘味料です。
香り高く濃厚なメープルシロップは、パンケーキやフレンチトーストなど、さまざまなスイーツになくてはならない存在です。
世界に流通しているメープルシロップの約80%がカナダで生産され、日本はメープルシロップの輸入国として第2位を誇るほど、メープルシロップ好きの国です。
味わいだけでなく、栄養価が高い食品としてにわかに注目を集めています。今回はメープルシロップの効能や含まれる栄養についてご紹介します。
目次
メープルシロップの効能と栄養
メープルシロップには、ポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールにはさまざまな種類がありますが、メープルシロップには63種類ものポリフェノールが含まれているという研究結果が出ています。
ポリフェノールには、炭水化物が糖質に変化する際に働く酵素を阻害をすることで、過剰に摂取した糖分が老化物質に変わる「糖化」を防ぐ働きがあります。
これにより肌の老化、糖尿病や高血圧などの予防が期待されています
メープルシロップには、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
メープルシロップに含まれるカルシウムの含有量は、はちみつの約40倍にもなります。
カルシウムはご存知のとおり、骨や歯を形成する効能があります。丈夫な骨や歯を作るカルシウムの効果を発揮するには、マグネシウムの存在が不可欠です。
メープルシロップにはこの2つの栄養が豊富に含まれており、カラダの基盤となる骨作りの促進や骨粗鬆症の予防への効能が期待できます。
また、メープルシロップに含まれているカリウムは、はちみつの約20倍もの含有量になるそうです。カリウムには、細胞内の水分量や浸透圧を調節する効能があり、高血圧の予防やむくみの解消に役立ちます。
メープルシロップには、必須ミネラルのひとつである亜鉛も含まれています。
亜鉛は、タンパク質や糖質の代謝を助ける働きや、免疫力の向上、味覚の正常化や育毛効果など、多くの効能があります。
メープルシロップは、はちみつに比べて2倍ほどの亜鉛が含まれているので、はちみつの代わりに使用することで、効率的に亜鉛を摂取できます。
また、亜鉛は別名「セックスミネラル」とも呼ばれ、生殖機能や性欲を正常に保つ効果もあります。
メープルシロップは、ビタミンB群であるビタミンB1やパントテン酸を含みます
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える働きや、神経組織を正常に働かせる作用、皮膚や粘膜の健康維持の効能を発揮します。
ビタミンB1は、メープルシロップのほかに、豚肉やうなぎ、たらこなどに多く含まれます。
また、エネルギーを代謝する上で働く酵素のほとんどは、パントテン酸なしには作りだせないため、パントテン酸はエネルギーの代謝に欠かせない栄養素です。
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